п»ї マンダム・コーポレーション(タイランド)日系企業紹介『おじゃまします』第16回 | ニュース屋台村

マンダム・コーポレーション(タイランド)
日系企業紹介『おじゃまします』第16回

8月 29日 2014年 経済

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バンコク週報

1976年10月創刊のタイで発行する日本語新聞。在タイビジネスマンに向けてタイの政治・経済・社会ニュースから人物紹介まで多彩なコンテンツを提供している。

◆タイに合った商品開発 3年後を見極め先行投資

化粧品製造・販売大手(株)マンダム(本社・大阪市)がタイで販売会社マンダム・コーポレーション(タイランド)を合弁でスタートしたのは1990年。現在、ギャツビーはタイにおける男性用化粧品のトップブランドとして確固たる地位を築いている。

タイでの販売は主としては代理店経由で販売している。最新トレンドへのいち早い対応をするため商品は日本から輸入。それと合わせてインドネシアからも輸入する。

男性用化粧品の売れ筋トップは、ヘアワックスでバンコクを中心に若い生活者から圧倒的に支持を得ている。一方、マンダムは近年、女性化粧品への取り組みを強化。数年前、タイ市場に投入された女性用メーク落とし「ビフェスタ」は現在、タイでクレンジングローションのトップシェアを誇る。

シンガポール、インドネシア、タイと海外勤務が14年に及ぶマンダム・コーポレーション(タイランド)の松田哲明社長は、「タイのライフスタイルに着目した商品選定・開発が必要」と話す。

マンダムはタイ進出20年になるが、最初は日本の顧客のために開発した商品をタイでも販売していた。しかし、それでは十分な顧客満足度が得られなかった。そこでタイにあった商品開発に取り組んだ。

たとえば、メーク落とし。メークはオイルを使うと落としやすいが、それでは洗顔が必要となる。その点、前出のビフェスタは水ベースのため、コットンできれいにふき取れる。女性の社会進出が進み、疲れて帰宅するタイ人女性が増えていることを見据えた開発となっている。

さらに、四季のある日本では女性化粧品需要は冬が大きい。そのため、テクスチャー(付け心地)が少し重くなる。同社の調査ではタイ人女性はメークがあまり濃くなく大半が洗顔で落としていることが判明。そういったタイのトレンドも参考にしながら日本より軽いクレンジングローション商品を開発した。

この徹底した分析が、女性用化粧品ブランドとしてタイでは後発のマンダムを躍進させることになった。

◆生活者と関係緊密化

「マンダムは3年後に伸びるカテゴリーを見極め先行投資をする」と松田社長。そのため、他のメーカーが注目しだす頃にはすでにシェアが出来上がっているという。

現在、マンダムのほぼ独壇場であるヘアワックス市場であるが、3年前、生活者の関心は薄かった。しかし、さまざまなアクティビティーを通じて市場を成長させたうえで、リーディングカンパニーとして大半のシェアを獲得した。

今後の展開であるが、ギャツビーとビフェスタを主力の二本柱とする。ただ、新商品を矢継ぎ早に投入するのではなく、生活者との関係緊密化を図る。これが今後3年の課題という。そのため、商品の質を高めるとともに、SNSなどを通じて、生活者とのコニュニケーションを深めていく。

◆日本の中小進出を支援

マンダム・コーポレーション(タイランド)には代理店機能もあるため、今後、日本の化粧品メーカーのタイ進出を積極的に支援していくという。

中小化粧品メーカーにとりタイ進出の敷居はかなり高い。しかし、日本には真面目に優れた化粧品を製造している企業がたくさんある。「そういうメーカーで海外進出を意図しているところがあれが声をかけてほしい」と松田社長は呼びかける。

タイで長年の実績のあるマンダムと共に商品の導入育成を図ることで、現地企業との商談がスムーズに進み、市場に商品・ブランドの定着が図れる。結果として生活者に良質の商品を提供することができる。「お客様の負担が少なくなるよう皆で取り組むところが日系企業のよさ」と言い切る松田社長だ。(倉林義仁記者)

◆わが社の製品・サービス

 
ビフェスタうる落ち水クレンジングシリーズ(cleansing Express)
   肌への優しさを考えた「化粧水生まれの水クレンジングシリーズ」です。肌のうるおいを守りながら、濃いメイクもすっきり落とすことが出来ます。特にローションタイプは、1品でクレンジングから化粧水まで出来、洗い流す必要もなく、どこでも手軽にクレンジングが出来るため、スキンケア意識の高い女性だけでなく「忙しい働く女性」や「子育てママ」にも大変好評を頂いております。

 
ムービングラバー
   ギャツビーブランドは発売から36年目を迎えるロングセラー商品に成長。ブランドコンセプトに『FUN TO GROOM』を掲げ、オシャレやトレンドに敏感で面白いことが大好きな高校生、大学生の男性をメインターゲットに『旬なカッコ良さ』を提案。ムービングラバーはその代表商品で、その人気は日本だけでは止まらない。

「生活者との関係緊密化を図る」と話す松田社長

 
Mandom Corporation (Thailand) Ltd
28th floor, Sathorn Square Office Tower
98 North Sathorn Road, Silom, Bangrak,
Bangkok 10500 Thailand
Share holder: Mandom Corporation. (Japan) 100%
Business: Import/Distribution of Cosmetics,
Toiletries & Household products
ProductOWN BRANDS : GATSBY, MANDOM, LUCIDO,
LUCIDO-L,PUCELLE,LOVILLEA, TANCHO, STYLE-UP, BIFESTA
AGENCY BRANDS :COW, HAKUGEN,BCL, JapanGals

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