п»ї 一筋縄ではいかないお役所手続き『実録!トラブルシューティング』第24回 | ニュース屋台村

一筋縄ではいかないお役所手続き
『実録!トラブルシューティング』第24回

1月 15日 2016年 経済

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東洋ビジネスサービス

1977年よりタイを拠点として、日本の政府機関の後方支援に携わる。現在は民間企業への支援も展開、日本とタイの懸け橋として両国の発展に貢献することを使命としている。

今回は、日本人がタイで会社を経営する際に大変な壁となることが多い、タイのお役所仕事に関するトラブルについてご紹介します。

タイで事業を経営する際には、それぞれの事業によってタイの各省庁から様々なライセンスを必要とします。商務省への会社登記から始まり、製造業ならば工業省から発行される操業許可証、教育関係ならば教育省から発行される教育ライセンス、さらには食品・医薬品の関係ならばFDA(タイ食品医薬品承認局)の製造や販売のライセンスが必要となります。

◆担当官によって対応は千差万別

日本でも、総じてお役所相手ではあまり思ったように手続きが進まないことが多いのではないかと思います。ご想像の通り、タイにおいても状況は同様です。特にタイ語ができない日本人がタイの公的機関に手続きに行って何かを達成するということはとても難しい状況です。

そこで、登場するのが私たちのようなコンサルティング業者です。タイに進出する日系企業はコンサルティング会社に手続き代行を依頼し、経験豊富なタイ人スタッフが申請書などの作成を代行し、担当官との折衝をお手伝いするのが一般的です。

担当省庁や申請する手続き内容によって異なりますが、日本と比較すると、タイでは受け付け担当官と事前にみっちりと申請内容を吟味し、万難を排して審査に臨むというスタイルをとることが多くなっています。受け付けの担当官によって対応は千差万別です。誤字脱字などから、細かい指摘内容で門前払いを繰り返すのを趣味にしているような方もいれば、LINEなどを使って迅速親切に対応する方もいます。

運が悪いと、ここで、今日は1文字訂正。次の日は別の箇所を訂正。また次の日はさらに別の箇所を訂正というつらい出直しレースが始まります。まとめて訂正箇所を指摘して欲しいと思ってそれを依頼しても受けてくれません。

しかも、指摘内容もいつでも明快なものとは限りません。明らかに間違っているように思える指摘が入ることもしばしばですが、役所手続きで認可の可否の判断を仰ぐ身としては、全ては担当官の仰せの通りです。受け付け担当官の指摘した点を全て解消するまでどれだけ時間がかかろうとも書類を仕上げていくことになります。

◆コンサル業者を慎重に選び、余裕を持ったスケジューリングで

さて、受け付け担当官としっかり作りこんだ申請書をやっと提出できる状態になりました。これからが本当の審査です。これだけ事前に話をすり合わせた申請内容ですから、審査は大手を振って通るのではないか、と思ってしまうと大間違いです。

タイでは受け付けの担当官と、審査をする担当官が異なることが多いという大変残念な事実があり、事前に潰した懸念事項とは全く違う観点からの指摘が入ることや、申請書自体を作成し直すような修正が入ることもしばしばです。

大抵の場合では、十分な経験を積んだコンサルティング業者が、普段からコミュニケーションを密にしている担当官と連絡を取り合いながら対応することで、手続きは問題なく進んでいきます。ですので、タイでの公的機関での申請には慎重なコンサルティング業者の選定と、何よりも余裕を持ったスケジューリングが重要となります。皆さま、お気を付けください。

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