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米国版「影の銀行」の不気味
『山田厚史の地球は丸くない』第31回

10月 10日 2014年 経済

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

10月9日付の日本経済新聞国際面に気になる記事が載っていた。国際通貨基金(IMF)が発表した「国際金融報告書」によると、米国には当局の監視が及ばない投資ファンドなどシャドーバンキングが多数あり、「金融市場を揺るがす脅威」になりかねないと指摘している、という。「影の銀行」は中国だけではなかった。

金融緩和が長く続くと、行き場のないカネがいかががわしい投機に向かうのはいつものことである。マネーがじゃぶじゃぶあふれている時は表面化しないが、金融が締まるとバブルが破裂するように、クズ同然になる。

◆過剰なマネーが不健全な投資に向かう

「米国の連邦公開市場委員会(FOMC)が量的緩和を収束させようと考えています。過剰なマネーが不健全な投資に向かい、もはや放置できない状況になっているからです」

金融アナリストの三国陽夫(あきお)さんは今年1月にそう指摘していた。「QE3」と呼ばれる金融の量的緩和第3弾からの出口戦略がやっと決まったのは6月。その前からFOMCはマネーの暴走に手を焼いていた。リーマン・ショックで懲りたはずなのに、またぞろハイリスクな金融商品に手を出し始めた。 記事全文>>

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