カンキョー・ソリューションズ
日系企業紹介『おじゃまします』第10回

4月 11日 2014年 経済

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バンコク週報

1976年10月創刊のタイで発行する日本語新聞。在タイビジネスマンに向けてタイの

政治・経済・社会ニュースから人物紹介まで多彩なコンテンツを提供している。

◆照明と空調の省エネを両輪に

2011年8月設立の環境・省エネ関連商社「カンキョー・ソリューションズ」は、無電極ランプと空調システム最適化を両輪として在タイ日系企業の省エネに取り組んでいる。

無電極ランプ

   照明の省エネといえば、発光ダイオード(LED)が代名詞となっているが、同社はそのLEDではなく、無電極ランプを主力商品とする。無電極ランプは文字通り、消耗箇所であるフィラメント電極を使用していないため寿命が6万時間と長い。同社はこの無電極ランプを工場内水銀灯の代替照明として企業に提案している。

なぜ、LEDではなく、無電極ランプなのか。それには、両者の違いを知る必要がある。LEDと無電極ランプの相違として挙げられるのは、まず照明の質の違いだ。小型チップで構成されるLEDの光は直線的であり直視ができない。これに対し、無電極ランプの光は目にやさしい。このため、たとえば上を見ることの多いフォークリフト作業では、目と作業の安全性を考えた場合、無電極ランプに軍配が上がるという。

価格は水銀灯の2・5~3倍となるが、65~70%の省エネが可能であり、寿命も5~6倍と長い。

無電極ランプの特許・生産は9割以上を中国が占める。同社はタイ国内で初めてタイ工業規格(TIS)の認証を受け、同ランプを中国から輸入。販売開始から1年4カ月が経過したが、これまでに日系を中心とした約15社に1000灯ほど納品している。

◆蛍光管タイプにも対応

ただ、無電極ランプは構造上、形状が電球タイプに限定され、蛍光管状のモノをつくることができない。そこで同社は、CCFL冷陰極蛍光ランプと呼ばれる蛍光管タイプの省エネ照明をラインアップに加える。

この照明は通常の蛍光灯より発熱量が少ないため、寿命も5倍ほど長い。価格は蛍光灯の約4倍だが、50%の省エネを実現できる。明るさは通常の蛍光灯とほぼ同じであるが、より目にやさしい。タイでの導入例は、工場の事務所や生産部門で使われている蛍光管タイプの切り替えが中心だ。

なお、同社ではLEDも扱っており、ケースバイケースで最適な照明を提案している。

◆日本企業とコラボ

カンキョー・ソリューションズの島田樹マーケティングマネージャーがタイにおける今後の主力事業として位置づけるのが、日本の協力会社である八洋エンジニアリング(静岡県)とともにタイで、空調・冷凍冷蔵関係の省エネをシステム提案から施工まで一貫して行うビジネスだ。

八洋エンジニアリングは冷凍設備関係の省エネを日本で30年以上展開している。同社がカンキョー・ソリューションズと組んで、タイで関心を示すのが空調の省エネ。日本では夏が短いため投資効果が小さいが、熱帯であるタイでは一年を通じて需要がある点に目をつけた。ターゲットとするのはクリーンルームや熱源のある生産エリアで、50~60%の省エネを図る。すでに数社が関心を示しているとのことだ。

◆商社の枠を超える かゆいところに手の届く企業を目指す

タイでの今後の事業展開であるが、総合設備会社である親会社のエルモテック(2009年3月設立)とのコラボで、販売+取りつけ、販売+メンテナンスというビジネス形態を前面に出していく。この点が一般の商社と一線を画す点という。

さらに、顧客が抱えている課題を聞き取り、それに必要な商品を提案する。在タイ日系企業の日本人スタッフは担当する部門が多いため、細かいところまでは注意を払うことが難しい。「そこを手助けしたい。かゆいところに手の届く企業を目指す」と島田マネージャーは力を込める。(倉林義仁記者)
 
Kankyo Solutions Co.,Ltd.
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「ケースバイケースで最適な照明を提案します」と話す島田マネージャー(中央)

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