ミニマルアートの味わい
『WHAT^』第3回

2月 05日 2018年 文化

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

株式会社エルデータサイエンス代表取締役。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

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米ニューヨークの国連広場に設置されたリチャード・セラ(1938~)の鉄の壁「傾いた弧」が撤去されて久しい。もしチョコレートの壁であれば、子供達が食べてしまったかもしれない。一見単純な形態であっても、非日常性を際立たせる、作品としての味わいは奥深いものがあった。

日本食には抽象的な形のものが多い。ステーキは単純な料理ではあっても、具象性そのものだ。蕎麦(そば)も高度に抽象的な料理で、ゆでた後にしめる水の味が決め手となる。深山の澄み切った空気の味わいが、水の味を引き立て、蕎麦の香りを心地よいものとしてくれる。

ミニマルアートは難解ではない。作品とその場の空気を感じること、帰り道には蕎麦と酒を一杯楽しむこと、アートは身体(からだ)の全てで楽しもう。

WHAT^(ホワット・ハットと読んでください)は何か気になることを、気の向くままに、写真と文章にしてみます。それは事件ではなく、生活することを、ささやかなニュースにする試み。

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