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知日派を生かせない日本のさみしい外交センス
『記者Mの外交ななめ読み』第2回

8月 23日 2013年 国際

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記者M

新聞社勤務。南米と東南アジアに駐在歴13年余。年間100冊を目標に「精選読書」を実行中。座右の銘は「壮志凌雲」。目下の趣味は食べ歩きウオーキング。

ブルネイの首都バンダルスリブガワンで7月初めに開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)。政治・安全保障問題に関する対話と協力を通じてアジア太平洋地域の安全保障環境を向上させることを目的に1994年から始まったこのフォーラムは、ASEANを中核に日・米・中・ロ・欧州連合(EU)などを含む国々が参加し、コンセンサスを原則として自由な意見交換を重視するユニークな対話の枠組みである。

今年のARFに参加していた中国の王毅外相と、米国家安全保障会議(NSC)のダニエル・ラッセル・アジア上級部長(現在は、対日政策などを担当する米国務省の東アジア・太平洋担当の国務次官補)が、宿泊先のホテルで2日連続の「立ち話」をしたという新聞記事を興味深く読んだ。
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顧客に対する約束
『経営コンサルタントの視点』

8月 15日 2013年 経済

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中野靖識(なかの・やすし)

株式会社船井総合研究所上席コンサルタント。メーカーから小売業まで幅広いコンサルティングフィールドを持つ。一般消費者向けの商材を扱う企業の現場レベルでの具体的な販売手法の提案を得意とする。

日本国内の小売市場を商業統計データと合わせて見ていくと、人口動態(人数)と強い相関性があり、今後の人口減少予測と連動して縮小していく可能性が大きいと考えられます。少子高齢化による人口減少という市場環境変化は、誰も体験したことがなく、従来の成功方程式がそのままでは通用しにくい状況にあるのが今と言えるでしょう。

企業は、この大きな時代の流れを踏まえて自社が置かれている状況を正しく認識した上で取り組むべき課題を明確にし、優先順位に基づいて絞り込み、スピーディーに対応することが必要不可欠になってきました。それを実行していく上で、私の部門では、企業として果たすべき『顧客に対する約束』を再確認することから着手することを推奨しています。
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標準化はものづくりの1丁目1番地
『ものづくり一徹本舗』

8月 15日 2013年 経済

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迎洋一郎(むかえ・よういちろう)

1941年生まれ、60年豊田合成入社。95年豊田合成タイランド社長。2000年一栄工業社長。現在中国、タイで工場コンサルタントを務める。自称「ものづくり研究家」。

私は「ものづくり研究家」を自称しているが、口汚い友人は「あら探し研究家」と揶揄する。高校卒業後、豊田合成に入社。品質管理や製造などものづくり一筋の人生であったが、トヨタ自動車の強さを支える要素の一つとされる「トヨタ生産方式」の産みの親とも称される大野耐一先生(トヨタ自動車元副社長)に直接ご指導を受ける幸運に巡りあえた。

大野先生の教えを受けた方の中には、張富士夫トヨタ自動車名誉会長や池渕浩介トヨタ自動車顧問など有名な方が多くいらっしゃる。また、大野先生ご自身が『トヨタ生産方式 脱規模の経営をめざして』(ダイヤモンド社、1978年)という本を出版されている。私は72歳になるが、いまだ現役として働いている。大野先生から薫陶を受けた者の一人として、私の眼で改めて「ものづくりとは何か」を考えていきたい。
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ローランド・デジタル・グループ(タイランド)
日系進出企業紹介『おじゃまします』

8月 15日 2013年 経済

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バンコク週報

1976年10月創刊のタイで発行する日本語新聞。在タイビジネスマンに向けてタイの政治・経済・社会ニュースから人物紹介まで多彩なコンテンツを提供している。

「想像を超える創造を実現する」――。業務用大型プリンターなどを開発・生産するローランド・ディー・ジー(静岡県浜松市)は、初の海外生産拠点にタイを選んだ。

2011年の大洪水の余韻がさめやらぬ、同年11月に現地法人ローランド・デジタル・グループ(タイランド)を印刷関連企業が集積するバンコク近郊のサムットサコン県「シンサコン工業団地」内に設立。翌12年10月には、年産能力6000台の工場(敷地面積4万平方メートル)の本格稼働し、新興国向けの大型インクジェットプリンター「RE―640」「RA―640」を生産している。
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なくならない経済的不平等
『教授Hの乾坤一冊』第3回

8月 15日 2013年 文化

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教授H

大学教授。専門は環境経済学および理論経済学。政府の審議会の委員なども務める。「知性は、セクシーだ」が口癖。趣味は鉄道(車両形式オタク)。

自由・平等・博愛はフランスの標語としてあまりにも有名である。もちろん、フランスでは自由・平等・博愛のどれも欠かせないという意味だろう。だが悩ましいことに、博愛は別として、自由と平等が手に手を取り合いながら仲良く歩んでいくかというとそうでもない。

たとえばアメリカは自由な国の象徴のようなものだが、必ずしも平等な社会とは言えない。確かに政治的には平等な社会かもしれないけれど、経済的には不平等が支配しているように思えるからだ。毎年10億円を超える給与をもらい退職時には100億円以上の退職金を手にする最高経営責任者(CEO)がいるかと思えば、教会の無料給食に列をなす人々も多数いる。プール付きの大邸宅に住む人がいるかと思うと、ホームレスとして街をさまよい歩く人もいる。そのギャップはどう見ても大きすぎる。
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フン・セン「不在」の72時間 迷走カンボジア総選挙
『カンボジア浮草日記』

8月 15日 2013年 国際

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木村 文(きむら・あや)

元朝日新聞バンコク特派員、マニラ支局長。2009年3月よりカンボジア・プノンペン在住。現地で発行する月刊邦字誌「プノン」編集長。

「フン・セン首相は、もうカンボジアにはいない」。

7月28日夜から29日にかけて、そんなうわさが、プノンペンを駆け巡った。その日、カンボジアでは国民議会選挙(総選挙、定数123)が実施された。投票のために多くの人たちが地方へと戻り、首都は、盆休みの初日のように静まり返っていた。
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PM2.5と集団的自衛権
『山田厚史の地球は丸くない』第2回

8月 08日 2013年 政治

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹

「北京駐在になりますが、家族は日本に残します」。赴任が決まった知人は、迷ったすえ一人で行くことに決めた。対日感情の悪化は気になっていたが、近頃話題のPM2.5が決定打になった。このごろそんな人が増えているらしい。

ニュースで流れる白く霞んだビル群、薄ぼんやりとした太陽。そんな映像を目にして「子供は連れていけないな」と思ったという。
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今だからこそ問う アベノミクス
(上)米国との比較

8月 08日 2013年 経済

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小澤 仁(おざわ・ひとし)

バンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住15年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。

1980年代の落ちぶれたアメリカ。97年のアジア金融危機の中で瀕死の重傷を負ったタイや韓国。これらの国々はその最悪の状況から、幸運にも恵まれ復帰をなしえてきた。一方で、わが日本はバブル経済崩壊以降、はや20年の年月がたつにもかかわらず、私の目からは回復の兆しが見えない。人々は、アベノミクスによって円安株高が実現し景気回復が実感されつつあると言うが、従来と何が変わったのだろうか? 最悪期にあったアメリカとタイに当時勤務し、その回復の道のりを実際に見てきた者として、これらの国々と日本の現状を2回に分けて比較検討してみたい。

◆ブラックマンデーからの復活

私が2回目の米国赴任をしたのは1987年のことであった。その年の10月19日に史上最大の株の暴落である「ブラックマンデー」が起こり、いよいよ奈落の底へと落ちていった。
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日系企業のタイ進出の失敗事例 その1
『バンカーの目のつけどころ、気のつけどころ』
第2回

8月 08日 2013年 経済

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小澤 仁(おざわ・ひとし)

バンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住15年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。

タイには相変わらず、多くの日系企業の進出が続いている。しかしバンコック銀行日系企業部が、タイ商務省のデータを活用して2009年に行った内部調査では、タイ進出日系企業の約3分の1は恒常的な赤字もしくは債務超過になっているとの結果を得ている。タイの進出日系企業数が4500社であれば、実に1500社は問題を抱えているということだ。

問題の原因は、以下の4つに類型化できるだろう。
① 目的の明確ではない海外進出
② 企業内犯罪
③ 人事管理
④ 資金繰り
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日本を等身大に映し出す日系人の歴史
『読まずに死ねるかこの1冊』第2回

8月 08日 2013年 文化

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記者M

新聞社勤務。南米と東南アジアに駐在歴13年余。年間100冊を目標に「精選読書」を実行中。座右の銘は「壮志凌雲」。目下の趣味は食べ歩きウオーキング。

ふだん一般開放されている皇居東御苑には木々に覆われるように立つ平屋建ての休憩所が3カ所にあり、このうちの2カ所ではいつも天皇皇后両陛下の国内外の訪問の様子などを伝えるビデオが流されている。僕は休日、ウオーキングの途中に大手門に近い大手休憩所で休むことが多く、何種類かあるそのビデオはどれも繰り返し見ている。

見るたびにいつも目頭が熱くなるのが、いまの天皇陛下が皇太子時代の1978年、サンパウロ市内のパカエンブー競技場で行われた日本人移民70周年の記念式典にご夫妻で出席された時の日系人の熱烈な歓迎ぶりを伝えるビデオである。その数、実に8万人超。入植するためにブラジル各地に散った移民の家族らがスタンドで大歓声とともに日の丸の小旗を振って出迎えた。競技場全体が、歓喜で揺れ動いているように見える。
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