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自発的社会を創る
『おいしいデータの家庭料理』第18回

9月 07日 2026年 社会, 経済

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

株式会社ふぇの代表取締役社長。独自に考案した個体差の機械学習法、フェノラーニング®のビジネス展開を、栃木県那須町で模索中。元Pfizer Global R&D, Clinical Technologies、 Director。株式会社ダイセルと株式会社クレハの研究開発部門勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。趣味は農作業。

個人と公共の中間にあるデータ

本シリーズ『おいしいデータの家庭料理』では、組織論もしくは組織のデータは、組織構造に依存して、ビジネスとしても取り扱いが難しいので、スコープ外としている。データ技術の実務としては、個人データを多数集積して、公開された公共データと組み合わせれば、多くの場合、技術的には十分な検討が可能になる。しかし、ネット上での犯罪や、ハゲタカファンドの暴走(※参考1:『プライベート・エクイティ資本主義が世界を食い尽くす』〈ブレンダン・バルー、東洋経済新報社、2026年〉)に対抗するためには、組織的な活動や組織のデータが不可欠だ。筆者としても、悠長に、悪徳の栄(さかえ)を座視できない気持ちになっている。組織のデータに、どうアプローチするのか、筆者の問題意識を素描しておきたい。 記事全文>>

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「一強政治家」高市早苗の死角
看板政策「積極財政」が危うい
『山田厚史の地球は丸くない』第321回

9月 04日 2026年 国際, 政治, 経済

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

高市早苗首相の前から、国内政治の障害物が消えつつある。内閣改造では麻生派と手を組み、党内基盤を固めた。ライバルを閣内や党執行部に取り込み、政権に逆らいにくい体制をつくった。最大野党だった中道連合は、保守中道層を奪うどころか内部対立から瓦解(がかい)へ向かい、自滅の様相を呈している。

国会では日本維新の会と組み、安全保障、憲法、皇室制度など右派色の強い政策を進める。国民民主党やチームみらいも、政策ごとに政権へ接近する。

下落気味だった内閣支持率も下げ止まり、国民のほぼ半数から支持を得ている。党内にも国会にも、高市政権の進路を阻む勢力は見当たらない。「国内に敵なし」「長期政権も可能」との声が出るのも無理はない。 記事全文>>

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豪で2027年W杯 ラグビー人気の現実
シドニーの冬景色点描(その7完)
『四方八方異論の矛先-屋台村軒先余聞』第35回

9月 02日 2026年 国際, 文化, 社会, 経済

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元記者M(もときしゃ・エム)

元新聞記者。「ニュース屋台村」編集長。南米と東南アジアに駐在歴13年余。座右の銘は「壮志凌雲」。2023年1月定年退職。これを機に日本、タイ、ラオス、オーストラリアの各国を一番過ごしやすい時期に滞在しながら巡る「4か国回遊生活」に入る。日本での日課は5年以上続けている15キロ前後のウォーキング。歩くのが三度の飯とほぼ同じくらい好き。回遊生活先でも沿道の草花を撮影して「ニュース屋台村」のフェイスブックに載せている。

◆シドニーの冬に白旗揚げる

シドニーでのひと冬が過ぎようとしている。8月第5週の24日から9月に入った現在まで連日、朝から晩まで一日中晴れマークが続き、日によっては日中の最高気温が28度にもなり、春本番を一気に飛び越えて初夏を思わせる陽気になってきた。

梅雨の東京からシドニーに降り立ったのは6月半ば。渡航前にシドニーの気温を毎日チェックし、「どんなに寒くてもせいぜい5度前後、日中は18度くらいになる」と踏んでいた。しかし実際に生活し始めてみると、東京なら「比較的温かい冬の日」並みなのに、身体が次第に“冬モード”になり、10度に届かないとかなり寒く感じるようになってしまった。 記事全文>>

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まばらでゆらぐ生活と経済のオルタナティブデータ
『おいしいデータの家庭料理』第17回

8月 26日 2026年 社会, 経済

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

株式会社ふぇの代表取締役社長。独自に考案した個体差の機械学習法、フェノラーニング®のビジネス展開を、栃木県那須町で模索中。元Pfizer Global R&D, Clinical Technologies、 Director。株式会社ダイセルと株式会社クレハの研究開発部門勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。趣味は農作業。

オルタナティブデータの中間技術と先端技術

本シリーズ『おいしいデータの家庭料理』も折り返し地点になった。ビジネスでおいしいデータは、すでに大企業に独占されているか、中小企業では入手困難と、諦めていないだろうか。諦めるのは、贅沢(ぜいたく)なレストランの料理だけにしておこう。家庭料理や田舎料理もおいしいし、多種多様で、健康的でもある。しかも、データの世界の探検は始まったばかりで、地図がない未知・未踏の世界だ。 記事全文>>

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アカデミズムとツーリズム
シドニーの冬景色点描(その6)
『四方八方異論の矛先-屋台村軒先余聞』第34回

8月 25日 2026年 国際, 政治, 社会, 経済

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元記者M(もときしゃ・エム)

元新聞記者。「ニュース屋台村」編集長。南米と東南アジアに駐在歴13年余。座右の銘は「壮志凌雲」。2023年1月定年退職。これを機に日本、タイ、ラオス、オーストラリアの各国を一番過ごしやすい時期に滞在しながら巡る「4か国回遊生活」に入る。日本での日課は5年以上続けている15キロ前後のウォーキング。歩くのが三度の飯とほぼ同じくらい好き。回遊生活先でも沿道の草花を撮影して「ニュース屋台村」のフェイスブックに載せている。

◆千葉豪雨の日、快晴のシドニー

冬のシドニーは例年、雨が多い。ただ、雨といっても一日中ずっと降り続くのではなく、一日のうちどこかの時間帯で短時間降るのが大半だ。雨脚が強くなることはあまりない。ウォーキング先で運悪く雨に遭っても、軒先や大きな樹の下で雨宿りをしていれば5分もすれば、まあ大丈夫である。だから私はふだん、折りたたみの傘や合羽を持ち歩かない。 記事全文>>

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楽天 生活産業から防衛産業へ
苦境三木谷が選んだ 政商への道
『山田厚史の地球は丸くない』第320回

8月 21日 2026年 国際, 政治, 社会, 経済

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

ネット通販の「楽天市場」から出発し、カード、銀行、証券、旅行、携帯電話へと事業領域を広げてきた楽天グループが、防衛産業に足を踏み入れた。提携相手は、ドイツ・ミュンヘンに本拠を置く防衛テック企業ヘルシング。陸上自衛隊は現在、同社が開発した攻撃型ドローン「HX-2」を試験しており、今年9月末までの検証を経て、導入の可否を判断するという。 記事全文>>

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機械と一緒にデータビジネスの冒険をする
『おいしいデータの家庭料理』第16回

8月 12日 2026年 社会, 経済

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

株式会社ふぇの代表取締役社長。独自に考案した個体差の機械学習法、フェノラーニング®のビジネス展開を、栃木県那須町で模索中。元Pfizer Global R&D, Clinical Technologies、 Director。株式会社ダイセルと株式会社クレハの研究開発部門勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。趣味は農作業。

エコロジーとエコノミー

産業経済(エコノミー)も地球環境(エコロジー)も、どちらも大切だけれども、両立させることは困難だ。産業革命以降の経済活動は、石炭や石油など、地球のエネルギー資源を、使い尽くそうとしている。現代のエコノミーとエコロジーは、どちらも地球規模のグローバルな問題を山積みにして、バラバラに発展している。政治的な論争では、右だ左だのと、エコノミーとエコロジーをゴチャマゼにして、政治家の損得感情の任せるままだ。 記事全文>>

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なぜ「骨太」は市場の不信感を払拭できないのか
四半世紀にわたるPB目標未達成の現実を直視せよ
『山本謙三の金融経済イニシアティブ』第99回

8月 10日 2026年 経済

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山本謙三(やまもと・けんぞう)

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オフィス金融経済イニシアティブ代表。元NTTデータ経営研究所取締役会長、元日本銀行理事。日本銀行では、金融政策、金融市場などを担当したのち、2008年から4年間、金融システム、決済の担当理事として、リーマン・ショック、欧州債務危機、東日本大震災への対応に当たる。著書に『異次元緩和の罪と罰』(講談社現代新書2753、2024年9月)。

7月21日、2026年度の骨太方針が閣議決定された。責任ある積極財政を掲げる高市早苗政権は、「『強い経済』の構築と『財政の持続可能性』をバランスよく実現する」としている。
 しかし、6月末に方針の原案が伝えられるや、市場では円安、金利高が進み、「骨太ショック」と称された。7月の閣議決定後も市場の流れは変わらず、同月末の為替介入に至った。
 政権は、原案に盛り込まれた表現が市場で誤解されたとするが、そうではないだろう。財政健全化の文言が取り消されただけでなく、骨太に底流する財政運営の基本姿勢が「積極財政」に偏っているとみなされたからだ。 記事全文>>

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「減税財源」狙いは外為会計
できるか「米国債取り崩し」
『山田厚史の地球は丸くない』第319回

8月 07日 2026年 国際, 政治, 経済

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

円安阻止で28年ぶりの日米協調介入が実施された。ほぼ同時に食料品消費税減税が財源不明のまま決まった。円安対策と減税財源、無関係に見える日本政府の政策は、実は繋(つな)がっている。背後で両者を結ぶのは外為会計。「190兆円の財布」ともいわれる政府の特別会計だ。

政治家が今、熱い視線を向けているのが「外国為替資金特別会計(外為会計)」。財務省が管理し「外貨準備」とも呼ばれる介入資金をプールする会計だ。資産の大半は米国債であり、「日本のお金なのに日本の自由にならない」という現実もある。 記事全文>>

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「信用」から日本を考える
第4回 信用貨幣とは何か(その3)
『視点を磨き、視野を広げる』第90回

8月 03日 2026年 経済

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古川弘介(ふるかわ・こうすけ)

海外勤務が長く、日本を外から眺めることが多かった。帰国後、日本の社会をより深く知りたいと思い読書会を続けている。最近常勤の仕事から離れ、オープン・カレッジに通い始めた。

◆はじめに

前稿では、米国の文化人類学者デヴィッド・グレーバー(1961〜2020年)の『負債論――貨幣と暴力の5000年』(以下「本書」)における、貨幣の本質は「信用(負債)」であるという仮説について検討した。グレーバーは――貨幣は計算単位として生まれ、人間の債権・債務関係を記録した――ことを歴史的・実証的に示している。

本稿では、この「貨幣は信用」という見解を経済学の視点から考える。 記事全文>>

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