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「アメリカの時代」幕引くトランプ
孤立に向かう「ならずもの国家」
『山田厚史の地球は丸くない』第311回

4月 17日 2026年 国際

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

やはり、というか、とうとう、というべきか、いよいよ、である。世界のトランプ離れが止まらない。各国の指導者は、距離を置き始めた。ついにバチカンまで「トランプ批判」へと動き、「孤立するアメリカ」が鮮明になった。

奢(おご)れるものは久しからず。世界の軸は変わりつつある。「ドナルド、世界に繁栄と平和をもたらすのはあなただけです」(高市首相)と付き従う日本は、大丈夫だろうか。 記事全文>>

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国際法無視、倫理なき戦争主導
AI社会の暗黒の未来
『四方八方異論の矛先-屋台村軒先余聞』第26回

4月 08日 2026年 国際, 社会

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元記者M(もときしゃ・エム)

元新聞記者。「ニュース屋台村」編集長。南米と東南アジアに駐在歴13年余。座右の銘は「壮志凌雲」。2023年1月定年退職。これを機に日本、タイ、ラオス、オーストラリアの各国を一番過ごしやすい時期に滞在しながら巡る「4か国回遊生活」に入る。日本での日課は5年以上続けている15キロ前後のウォーキング。歩くのが三度の飯とほぼ同じくらい好き。回遊生活先でも沿道の草花を撮影して「ニュース屋台村」のフェイスブックに載せている。

◆仮想問答「トランプがどうしても好きになれない」

Q:アメリカのトランプ大統領がどうしても好きになれません。

A:率直な気持ちですね。無理に「好きになろう」とする必要はありませんが、見方を少し変えることでストレスを減らすことはできます。

Q:どうやって?

A:たとえば、ドナルド・トランプに対して好意を持つというより、「理解の幅を広げる」という方向に寄せてみるのが現実的です。

いくつか試せる考え方を挙げます:①支持者の視点を知る=トランプを支持する人たちは、経済政策や既存政治への反発など、何かしら理由があります。「なぜ支持されるのか?」を冷静に見ると、単なる好き嫌いから一歩離れられます。②人物と政策を分けて考える=言動が苦手でも、「この政策は合理的かも」と部分的に評価する視点を持つと、極端な否定感がやわらぎます。③情報源を広げる=同じ立場のメディアだけでなく、異なる視点の記事も読むと、印象が少しバランスされます。④「好きになる必要はない」と割り切る=政治家は応援する対象であっても、必ずしも好意を持つ対象である必要はありません。「理解はするが、好きではない」という立ち位置でも十分健全です。正直なところ、「無理に好きになる」よりも、「感情を振り回されない状態」を目指す方が楽になります。 記事全文>>

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アメリカの「ならず者支配」
政権内部からの「告発」
『山田厚史の地球は丸くない』第309回

3月 20日 2026年 国際

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

筆者は経済記者として企業の盛衰を見てきた。権力を持つ「元気な老人」が企業を破滅させる場面にあちこちで遭遇した。肉体的にエネルギッシュでも、頭の中は年相応に傷んでいる。見ていてわかるのは人事だ。猜疑(さいぎ)心からイエスマンばかり集める。歳とともに思い込みも強くなる。柔軟な判断ができないから、経営を誤る。なまじ元気だから、取り巻きは恐れおののき、会社もろとも転げ落ちる。

アメリカ大統領のドナルド・トランプは1946年6月14日生まれ、79歳だ。よくあれだけ飛び回り、あちこちで演説し、記者を罵倒(ばとう)するなど緊張ある日々をこなせるものだと感心する。だが、頭の中はヨレヨレになっているにちがいない。最近の言動は、明らかに異常だ。

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トランプが開く「正気失った世界」
ハメネイ師殺害 腰引けた国際世論
『山田厚史の地球は丸くない』第308回

3月 06日 2026年 国際

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

アメリカとイスラエルがイランを奇襲攻撃した。テヘラン中心部の執務室で仕事中だった最高指導者ハメネイ師も空爆の犠牲になった。「歴史上最も邪悪な人間の一人、ハメネイが死んだ」。トランプ大統領は自らのSNS「トゥルース・ソーシャル」で誇らしげに述べた。
 「イランによる差し迫った脅威を排除し、米国民を守るための作戦だ。これまでにない圧倒的な力を見せつける。イラン国民よ、今こそ自分たちの政府を掌握する時だ」と民衆による蜂起を呼びかけた。
 高性能弾を搭載したステルス戦闘機、自爆型ドローン 誘導ミサイル・トマホーク、地下貫通弾を投下するB2爆撃機……。宇宙から防空システムを無力化し、イランの反撃を封じて1250か所を攻撃した。軍事会議に集まった革命防衛隊など政府中枢を担う48人が犠牲になった。 記事全文>>

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2026年、世界秩序崩壊
「アメリカ第一」が行き着いた奈落
『山田厚史の地球は丸くない』第304回

1月 09日 2026年 国際

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

国際社会は、20世紀に起きた2つの大きな戦争を教訓に「お互いやってはならないこと」を決めた。
 それぞれの国が「主権」を尊重し合い、一方的に攻め込む「侵略」や、力を背景に統治を歪(ゆが)める「内政干渉」はしてはならない。それが国際ルールとされてきた。2026年は、この国際常識が消し飛んだ年となった。 記事全文>>

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歩き終えて日本に戻って感じたこと
シドニーを歩く(番外編)
『四方八方異論の矛先-屋台村軒先余聞』第25回

12月 22日 2025年 国際, 社会

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元記者M(もときしゃ・エム)

元新聞記者。「ニュース屋台村」編集長。南米と東南アジアに駐在歴13年余。座右の銘は「壮志凌雲」。2023年1月定年退職。これを機に日本、タイ、ラオス、オーストラリアの各国を一番過ごしやすい時期に滞在しながら巡る「4か国回遊生活」に入る。日本での日課は5年以上続けている15キロ前後のウォーキング。歩くのが三度の飯とほぼ同じくらい好き。回遊生活先でも沿道の草花を撮影して「ニュース屋台村」のフェイスブックに載せている。

◆年金生活者の日常に戻る

オーストラリアから帰国して12月に入ると、バンコクに駐在する長男夫婦が一時帰国した。長男は久々に高校や大学時代の友人らと会っていたので自宅に戻ってくるのは連日ほとんど日付が変わってから。日によっては長男の妻の実家に泊まることもあって、われわれ夫婦と長男夫婦の4人が顔をそろえることはなく、ようやくそろったのは長男がバンコクに戻る前日の昼だった。

待ち合わせたのは、JR日暮里駅。長男の妻の発案で、谷中(やなか=台東区)で昼ご飯を食べることにした。谷中は東京の下町の中でも特に昭和の面影が色濃く残るエリアで、私が好きな作家・吉村昭のエッセーにもしばしば登場し、かつてはエッセーの舞台となった場所をなぞるように歩いたことがある。 記事全文>>

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トランプ支持の米国民と進む分断
米国出張記録(その2)
『バンカーの目のつけどころ 気のつけどころ』第304回

11月 07日 2025年 国際

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小澤 仁(おざわ・ひとし)

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バンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住27年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。

今回の米国出張にあたり、多くの友人から「アメリカは危険だから行かない方がいい」と忠告を受けた。日本のメディアは、ワシントンDCでの政府職員解雇反対のデモやロサンゼルス市内の暴動の映像を頻繁に流していた。米国では反トランプの運動が大きなうねりを見せ、国内では政治的分断が進んでいる――私はなんとなくこんな印象を持っていた。

私だって好き好んで危険な場所に身を置くことはしない。それでも「アメリカの危機がどこまで進んでいるのか?」この目で見てこないと信じられない。滞在地の宿泊場所の選定にあたっては、インターネットや米国に最近まで住んでいた友人の情報を頼りに万全を期した。ニューヨークではマンハッタンのミッドタウンの東側、ロサンゼルスではビバリーヒルズ、サンフランシスコはユニオンスクエア周辺のホテルを選んだ。ロサンゼルス勤務時代の1992年に大規模な暴動を目の当たりにした私は、暴動の恐ろしさを嫌というほど知らされている。この時は黒人と白人、黒人と韓国人が衝突して63人が死亡、逮捕者1万人、3600件の火災が発生しロサンゼルス市内は火の海と化した。今回の渡米も最悪を想定して準備を進めた。 記事全文>>

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「移民の国」の日常
シドニーを歩く(その2)
『四方八方異論の矛先-屋台村軒先余聞』第22回

11月 04日 2025年 国際, 社会

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元記者M(もときしゃ・エム)

元新聞記者。南米と東南アジアに駐在歴13年余。座右の銘は「壮志凌雲」。2023年1月定年退職。これを機に日本、タイ、ラオス、オーストラリアの各国を一番過ごしやすい時期に滞在しながら巡る「4か国回遊生活」に入る。日本での日課は3年以上続けている15キロ前後のウォーキング。歩くのが三度の飯とほぼ同じくらい好き。回遊生活先でも沿道の草花を撮影して「ニュース屋台村」のフェイスブックに載せている。

◆ジャカランダの木の下で

シドニーの街に本格的な春の到来を告げるジャカランダの紫色の花がいま(11月初め)、満開の時期を迎えている。私たちが9月半ばに来た時にはまだ、シドニーの市花に指定されているこの花の開花はまばらで花びらの紫色は薄く見えたが、1か月が過ぎると街の中心部でも郊外でも、特に青空にまばゆく映える濃い紫色のラッパ状の花を公園や庭先、街路樹などいたるところで見ることができる。

ちょうど日本のソメイヨシノのような存在だが、日本の国花が短命なのに対し、シドニーのジャカランダはこれから夏の初めの12月初旬ごろまで楽しめる。南米原産というが、シドニーの街や公園を美しく紫色に染め上げるこの花はこの時期のシドニーを彩るのに欠くことのできない存在で、その木の下を歩いているとなんとも幸せで、すがすがしい気分になる。 記事全文>>

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トランプおじさま・サナエちゃん関係
対米迎合の行き着く先はどこか?
『山田厚史の地球は丸くない』第300回

10月 31日 2025年 国際, 政治

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

あのシーン、みなさんはどうご覧になっただろうか。満面の笑みでトランプ大統領に寄り添い、大勢の米軍兵を前に飛び跳ねながら手を振る高市早苗首相。「日米黄金時代」を謳(うた)い、大統領と個人的信頼関係を築けるか、が問われていた首相は、緊張して首脳会談に臨んだのだろう。会談を終えて、原子力空母「ジョージ・ワシントン」に場所を変え、米軍兵士の歓待を受けた。高市首相は「日本の歴史に残る女性首相」と紹介され、緊張の糸が切れたかのように舞い上がった。

大統領の腕にぶら下がるようなツーショットは、「トランプおじさま」と「サナエちゃん」といった風情だが、それは「日米同盟の現実」を映しているのかもしれない。毎日新聞の社説(10月29日付)は「対米迎合が先走る危うさ」と警鐘を発した。 記事全文>>

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暴走続けるトランプ
米国出張記録(その1)
『バンカーの目のつけどころ 気のつけどころ』第303回

10月 24日 2025年 国際, 経済

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小澤 仁(おざわ・ひとし)

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バンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住27年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。

2025年8月末から3週間にわたって私は米国のニューヨーク、ボストン、オースティン(テキサス州)、ロサンゼルス、サンフランシスコの計5都市を訪問した。実に30年ぶりの訪米である。私は1980~81年、87~94年の計2回通算9年半の米国での勤務経験がある。米国は私にとって日本、タイに次いで3番目に長く住んだ国だ。しかし米国は今やすっかり遠い国になってしまった。30年も訪問していなければ何も知らないのと同じこと。現在の米国を少しでも理解したいと思い、出張したのだった。 記事全文>>

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