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ブロックチェーンはなぜ過大評価され、過小評価されるのか
『山本謙三の金融経済イニシアティブ』第3回

10月 15日 2018年 経済

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山本謙三(やまもと・けんぞう)

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オフィス金融経済イニシアティブ代表。前NTTデータ経営研究所取締役会長、元日本銀行理事。日本銀行では、金融政策、金融市場などを担当したのち、2008年から4年間、金融システム、決済の担当理事として、リーマン・ショック、欧州債務危機、東日本大震災への対応に当たる。

ブロックチェーンは、仮想通貨を支える基礎技術だ。①改ざんされていないこと、二重払いされていないことを担保できる②すべての履歴が記録される③中央管理者が不要となる(そのためコストが低く、災害にも強い)――といったメリットがある。 記事全文>>

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崩れ落ちた間違いだらけの私の西洋史観
『バンカーの目のつけどころ 気のつけどころ』第129回

10月 12日 2018年 経済

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小澤 仁(おざわ・ひとし)

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バンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住20年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。

バンコック銀行の定年年齢である60歳になってから始めた夏のヨーロッパ旅行。バンコック銀行は寛容にも私の雇用を延長してくれたが、あわせて長期の夏休みを許可してもらった。今年で4回目となる長期の夏休みである。これまでの3年間、イギリス、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、オランダなどヨーロッパの主要国を訪問してきた。すでにヨーロッパの主要国は訪問し終えたため、今回はヨーロッパの中心国ではないオーストリア、チェコ、ハンガリーなどを訪問することにした。しかし、この認識自体が私の大きな間違いであった。私の無知のなせる誤解である。オーストリアなど中欧諸国は決してヨーロッパの非中核国ではない。むしろヨーロッパの歴史の中でヨーロッパの覇権国であり続けたのである。
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「総力戦体制」という視点:野口悠紀雄『1940年体制―さらば戦時体制』を考える(前編)
『視点を磨き、視野を広げる』第23回

10月 11日 2018年 経済

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古川弘介(ふるかわ・こうすけ)

海外勤務が長く、日本を外から眺めることが多かった。帰国後、日本の社会をより深く知りたいと思い読書会を続けている。最近常勤の仕事から離れ、オープン・カレッジに通い始めた。

◆本稿の狙い

今回は、野口悠紀雄(*注1)の『1940年体制―さらば戦時経済』を取り上げる。野口は、「終身雇用」「年功序列賃金」「企業別組合」「間接金融優位」といった特徴をもつ「日本型経済システム」は、自然に形成されたのではなく戦時期の総力戦体制下で政府によって意図的に作られたとして「1940年体制」と名付ける。松原隆一郎(*注2)は、同システムは制度・規制・慣行の集積であり戦後に形成されたとしており、これが通説である。しかし野口はシステムの起源を探ることで、その本質を明らかにしようとするのである。
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「大麻は麻薬」を「否常識」する
『「否常識」はいかが?』第10回

10月 10日 2018年 経済

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水野誠一(みずの・せいいち)

株式会社IMA代表取締役。ソシアルプロデューサー。慶応義塾大学経済学部卒業。西武百貨店社長、慶応義塾大学総合政策学部特別招聘教授を経て1995年参議院議員、同年、(株)インスティテュート・オブ・マーケティング・アーキテクチュア(略称:IMA)設立、代表取締役就任。ほかにFrancfranc、オリコン、UNI、アンビシオンなどの社外取締役を務める。また、一般社団法人日本文化デザインフォーラム理事長としての活動を通し日本のデザイン界への啓蒙を進める一方で一般社団法人Think the Earth理事長として広義の環境問題と取り組んでいる。『否常識のススメ』(ライフデザインブックス)など著書多数。

◆大麻は麻薬ではないという「否常識」

まず、「大麻は麻薬の一種」と勘違いしている人が実に多いのには驚かされる。

どちらも、所有・所持・使用などを禁じられていることは共通しているが、実は全く別のものなのだ。その証拠に、取り締まる法律が異なる。覚せい剤や、ケシから作られるモルヒネやヘロインなどは「麻薬取締法」の対象だが、大麻だけは「大麻取締法」の対象だということは、あまり知られていない。
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障がい者の生涯学習に向けた取り組みがスタートして
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第143回

10月 09日 2018年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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一般財団法人福祉教育支援協会専務理事・上席研究員(就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括・ケアメディア推進プロジェクト代表)。コミュニケーション基礎研究会代表。精神科系ポータルサイト「サイキュレ」編集委員。一般社団法人日本不動産仲裁機構上席研究員、法定外見晴台学園大学客員教授。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。

◆学びと社会について

文部科学省の「障害者の多様な学習活動を総合的に支援するための実践研究」の委託を受けて、年間5回のオープンキャンパスの第1回が9月18日にスタートした。知的障がいや学習障がい、精神障がいのある方々の「学び」の機会を提供し、生涯を通じての学びの形を研究する事業だ。
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ワークパーミット不要に伴う弊害
『実録!トラブルシューティング』第59回

10月 08日 2018年 経済

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東洋ビジネスサービス

1977年よりタイを拠点として、日本の政府機関の後方支援に携わる。現在は民間企業への支援も展開、日本とタイの懸け橋として両国の発展に貢献することを使命としている。

今回は、タイで働く際に必要となる労働許可証(ワークパーミット、WP)に関する法改正とそれに伴うトラブルについてご紹介します。
2017年6月に発布された外国人就労管理に関する緊急勅令 「Emergency Decree on Managing the Work of Aliens B.E. 2560 (2017) 」により、タイ国内で就労する外国人を規制する以下の二つの法律が廃止されました。
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憲法改正 国民投票は東京五輪の前か? 賛否占う 来年夏の参院選
『山田厚史の地球は丸くない』第125回

10月 05日 2018年 経済

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

自民党総裁選で安倍晋三首相が「あと3年の任期」を手に入れ、政界で「改憲スケジュール」が取りざたされるようになった。
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「マンゴスチン」と防災対策
『国際派会計士の独り言』第31回

10月 04日 2018年 経済

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内村 治(うちむら・おさむ)

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オーストラリアおよび香港で中国ファームの経営執行役含め30年近く大手国際会計事務所のパートナーを務めた。現在は中国・深圳の会計事務所の顧問などを務めている。オーストラリア勅許会計士。

タイなど東南アジアにいて楽しみの一つが、フレッシュで驚くほど安価な果物をたくさん食べられることです。その中でも特に、「果物の女王」と称されるマンゴスチンは筆者の好物です。まだ冷蔵技術がなく空輸という手段のなかった19世紀、大英帝国のビクトリア女王が「我が領土内にマンゴスチンという果物があるのに食したくても食することができない」と嘆いたとのいわれがあるくらい素晴らしく美味な果物です。濃い紫色の果皮をはぐと中から出てくる宝石のように透明感のある白い果肉。適度に甘酸っぱく、後味もスッキリしていて、さらにビタミンだけでなくカリウムやマグネシウムに富んでおり、栄養価もかなり高いとされています。果皮には「キサントン」という抗がん効果や美白・美髪に効くといわれる成分が入っているそうです。日本では価格が高いので手が届きにくいことを除けば、実に素晴らしい果物と言えます。
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中国政府の機械化促進が農機売り上げの起爆剤になるか
『中国のものづくり事情』第17回

10月 03日 2018年 経済

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Factory Network Asia Group

タイと中国を中心に日系・ローカル製造業向けのビジネスマッチングサービスを提供。タイと中国でものづくり商談会の開催や製造業向けフリーペーパー「FNAマガジン」を発行している。

中国の前瞻産業研究院によると、2017年の農業機械12業種2429社の売上高は前年比6・15%増の4291億3500万元(約6兆9519億8700万円)と堅調だった。ただし、ここでいう農機は幅広く、12分野には漁業や林業なども含まれる。特に伸び率が高かったのは漁業機械で54・87%増。以下林業機械の44・49%増、畜産機械の26・62%増と続く。しかし、生産台数を個別に見ていくと、前年割れしている分野もある。穀物収穫機が12・58%減、スイートコーン収穫機が11・44%減で、大型トラクターは18・93%減の5万1052台、中型トラクターは11・86%減の36万7210台、小型トラクターは13・24%減の99万6176台と、農業に関わる機械が軒並み振るわなかった。
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認知症を生きる人類と人工知能(1)
『住まいのデータを回す』第14回

10月 02日 2018年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

株式会社エルデータサイエンス代表取締役。元ファイザーグローバルR&Dシニアディレクター。ダイセル化学工業株式会社、呉羽化学工業株式会社の研究開発部門で勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

前稿では、万能計算機と共に生きてゆく「ランダムなひとびと」と題した愛と冒険の物語を素描した。「ランダムなひとびと」の登場人物は20世紀なかごろのニューヨークで活躍した画家デ・クーニングが描いた「ウーマンⅠ」から「ウーマンⅥ」であり、「風景としてのウーマン」と後期の風景抽象画が舞台背景となる(※参考1、拙稿『WHAT^』第6回)。デ・クーニング自身も「ランダムなひとびと」の仲間なので、貧乏な生活を女と酒とともに楽しんだ。そして認知症になっても抽象画を描き続け、作品はピカソやポロックの絵画よりも高額で売買されている。万能計算機と共に生きてゆく「ランダムなひとびと」の本当の時代背景は21世紀なかごろのはずだ。デ・クーニングは少なくとも100年後でもありうるイメージを描いた。大ざっぱに言って、経済学者ケインズもデ・クーニングと同時代だ。アダム・スミスのように完全に合理的なひとびとには疑問を持ったけれども、認知症を生きる人類と人工知能(AI)の時代までは想像できなかっただろう。
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