п»ї 出張先でパスポートをなくしてしまったら 『実録!トラブルシューティング』第73回 | ニュース屋台村

出張先でパスポートをなくしてしまったら
『実録!トラブルシューティング』第73回

12月 16日 2019年 経済

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東洋ビジネスサービス

1977年よりタイを拠点として、日本の政府機関の後方支援に携わる。現在は民間企業への支援も展開、日本とタイの懸け橋として両国の発展に貢献することを使命としている。

今回は、出張先でパスポート(旅券)をなくしてしまったトラブル事例と、その対応についてご紹介します。海外旅行中の日本人の証明書として、パスポートは常時携帯する必要がありますが、特に海外に住んでいる人にとっては大変重要なものです。先日、弊社に「パスポートを紛失してしまった」とのご相談がありました。誰にでも起こりうるトラブルです。パスポートや労働許可証(WP、ワークパミット)をなくしてしまったら、どのような対応が必要なのでしょうか。

【事例】タイに駐在するAさんは、タイから近隣国へ出張した際にパスポートとWPを紛失してしまいました。 出張先の最寄りの空港から弊社に一報が入り、「ひとまず日本に戻ってパスポートの再発行を行うべく、現地の日本領事館とやりとりしています」とのことでした。

【対応】海外でパスポートを紛失した際にはまず、現地の警察署に行って「ポリスレポート(紛失証明書)」を作成してもらいます。その後、現地の大使館・領事館で「紛失一般旅券等届出書」を作成・申請します。その際、①ポリスレポート②顔写真(縦45ミリ×横35ミリ)1枚③本人確認書類(免許証や保険証など)1枚――が必要です。また、パスポートのコピーがあると、処理がスムーズです。

この届出書が受理されると、新規のパスポートの発行を申請するか、帰国のための「渡航書」を申請することになります。現地でパスポートを再発行する場合は帰国する必要はありませんが、再発行にはかなりの日数を要するほか、6か月以内に発行された戸籍謄本または抄本(原本)などが必要になります。

詳細については、以下の外務省のサイトをご参照ください。

https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/passport.html

一方、査証(ビザ)およびWPについては、タイで再申請が可能です。パスポートの紛失届と同様、ビザ・WPについても、現地のポリスレポートが必要となります。

今回のケースでは幸い、親切な人がパスポートを拾って空港に届けてくれたため、事なきを得ました。

なお、パスポートの紛失届が受理されると、そのパスポートは失効してしまいます。師走に入り、ビジネスやプライベートで海外に渡航する機会が増えると思いますが、パスポートをなくさないよう十分ご注意ください。もし、紛失して困った場合は、弊社までお問い合わせ下さい。

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