迎洋一郎(むかえ・よういちろう)
1941年生まれ、60年豊田合成入社。95年豊田合成タイランド社長。2000年一栄工業社長。現在中国、タイで工場コンサルタントを務める。自称「ものづくり研究家」。
前回は原価低減への取り組み事例(その1)として、「工程の流れ化」について紹介した。その最大の狙いは、工程の連結によって工程間に最小の標準手持ち量を決め、その量が最大、最小超え現象を捉え、ムダ、ムラ、ムリの顕在化につなげて改善を進めることである。
今回は「工程の流れ化」に基づき、各工程の加工時間(サイクルタイム=C/T)と、その作業手順の標準化について述べたい。そのうえで、何秒で1本(1個)造らなければならないか(タクトタイム=T/T)の関係を図表にして課題を明らかにし、適正人員配置など改善に結びつける手法について説明したい。
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