引地達也(ひきち・たつや)
仙台市出身。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長などを経て、株式会社LVP(東京)、トリトングローブ株式会社(仙台)設立。一般社団法人日本コミュニケーション協会事務局長。東日本大震災直後から被災者と支援者を結ぶ活動「小さな避難所と集落をまわるボランティア」を展開。企業や人を活性化するプログラム「心技体アカデミー」主宰として、人や企業の生きがい、働きがいを提供している。
◆ロイヤルティー
7月1日の政府による集団的自衛権に関する閣議決定を受けて、憲法9条の理念をめぐる解釈から安倍晋三首相の手続き論や「武力行使の新3条件」などの解釈に至るまで、様々な議論が展開されている。他国との交戦権を否定した、いわゆる「平和憲法」を「周辺環境の変化」などを理由に挙げて、解釈の変更に踏み切った政権。ここでいう「周辺環境」は中国や北朝鮮を指すことは当然だが、私個人は、その周辺とは安倍晋三という人の周辺であり、私たちが生活するこの社会の中にある気がしてならない。
それは一言で言えば、ロイヤルティーを求める人と社会、である。
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