山口行治(やまぐち・ゆきはる)
株式会社Aデコード研究所設立準備中。元ファイザージャパン・臨床開発部門バイオメトリクス部長(臨床試験データベースシステム管理、データマネジメント、統計解析)。ダイセル化学工業株式会社、呉羽化学工業株式会社の研究開発部門で勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。
自然科学系の理系頭脳では、量子力学の理解不可能な実験結果でも、理不尽とは感じないらしい。でも、人間による環境破壊を止められないと、理不尽だと思う。全ての集合の集合は集合ではないという「論理」は正しかったとしても、違和感が残る。集合演算で作ることができる全ての集合は、集合という圏(カテゴリー)として取り扱うことができることを見抜いた天才数学者グロタンディーク(1928-2014年)にとって、人間の世界は理不尽だったに違いない。『みんなで機械学習』の4回転半以降の話をしてしまった。世の中、理不尽なことばかりで、生活も困難になってきている。人間の世界だけでも厄介なのに、AI(人工知能)と共に生きるとなると、理不尽なことばかりだろう。だから、理(rationale)を変えてみることを提案したい。合理性にはランダムネスという本質的な限界がある。機械学習は確率的なサイコロを振り続けて、合理的な回答を見いだす。しかしAIでは、本質的なランダムネスが関与するような、環境や進化の問題などにおける「責任」を取ることはできない。困難な生活にあっても「希望」を捨てない人々だけが、未来への責任を取ることができる。これは哲学的なテーゼであって、文学や宗教だけではなく、科学や技術、政治、経済も含めた文明論的な反省、人間中心主義を批判した後に人間が引き受ける役割についての考察だ。だから『みんなで機械学習』したい。 記事全文>>

バンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住23年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。
オーストラリアおよびアジアで大手国際会計事務所の日系サービス統括や、中国ファームで経営執行役などを含め30年近く幹部を務めた。現在は中国・深圳の会計事務所の顧問などを務めている。オーストラリア勅許会計士、「みんなの大学校」教員、外国人向け日本語教師。
特別支援が必要な方の学びの場、みんなの大学校学長、博士(新聞学)。精神科系ポータルサイト「サイキュレ」編集委員。一般財団法人発達支援研究所客員研究員、法定外見晴台学園大学客員教授。








