п»ї 宮城への郷土愛あふれるお店『世界に挑む!地方に眠る日本の食』第2回 | ニュース屋台村

宮城への郷土愛あふれるお店
『世界に挑む!地方に眠る日本の食』第2回

8月 21日 2015年 文化

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内田美和(うちだ・みわ)

中堅中小企業のM&Aアドバイザリー業務、地方銀行の取引先食品メーカーを対象とした展示会企画・運営・海外輸出サポート業務、飲食店運営などに従事。現在は販路開拓、商品開発を中心とした地域プロデュース業務に従事し、バンコック銀行日系企業部の日本サイドの食品関連サポート業務、新日本スーパーマーケット協会アドバイザーを兼務

イタリア・ミラノで現在開かれているミラノ国際博覧会。日本の食、食文化、食空間をテーマに、多くの日本食がミラノで振る舞われている。日本から海外への発信であるが、今、日本国内においても「おいしい」だけでなく、「食、食文化、食空間」に重きを置く飲食店が注目され、人気を集めている。

◆味はもちろん、空間や文化も堪能

今回快くレストランのメニューレシピを教えてくださった現代宮城料理「吉田パスタバーBis3恵比寿 Campanilismo(カンパニリズモ)」(東京・恵比寿)のオーナーシェフ吉田宏介(よしだ・こうすけ)氏も、宮城という「地方」から「全国」へ「食、食文化、食空間」を広げようと様々な試みをされている。

吉田氏は「食材王国みやぎ大使」も務め、宮城の中でも厳選された野菜、魚介、肉、酒を使うことにこだわっている。また南部鉄器や雄勝硯(おがつすずり)の器を使うなど、「味」だけでなく、「空間」「文化」も楽しませてくれる。食材だけでなく、器にも東北や宮城のものを使い、食を通して伝統や文化にもアプローチしたいという。

店内には工芸品が展示され、生産者の紹介資料も飾られており、宮城のぬくもりを感じることができる。これこそ「食、食文化、食空間」の提供ではないだろうか。今後は食と絡めながら「伝統文化」についても情報発信し、アンテナショップのような「空間」をつくっていきたいそうだ。

「宮城県は、澄んだ海、豊かな森、肥沃(ひよく)な大地が育む多彩で豊富な食材に恵まれ、日本が世界に誇る豊潤な食材があふれる宝庫です。たくさんの方に発信し、是非食べて、知って、喜んでほしい」と話している。

「Campanilismo」はイタリア語で「郷土愛」の意味。吉田氏の思いが全国、そして世界に広がってほしい。

「Campanilismo」のお店の紹介サイトはhttp://hitosara.com/0006051743/

【こだわりレシピ】

~宮城七つ森肉厚椎茸と石巻アンチョビのステーキ~

①南部鉄器で椎茸をソテーしてモッツァレラチーズと生ハムを乗せ、宮城の地酒で蒸し焼きにする

②火が通ったら石巻アンチョビとハーブ蔵王のしょうゆで味をととのえる

宮城七つ森肉厚椎茸と石巻アンチョビのステーキ

牛白モツとドライトマトのアーリオオーリオ

14種のハーブを配合した漢方飼料で育てられた宮城漢方和牛を使ったメニュー。コラーゲンのうまみが引き立つ人気の一品

無農薬宮城蔵王直送 その日届いた高原野菜の一皿

看板メニューの極太生パスタ&特製グレービーソース

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