意外と手間がかかる申請用の写真
『実録!トラブルシューティング』第46回

9月 19日 2017年 経済

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東洋ビジネスサービス

1977年よりタイを拠点として、日本の政府機関の後方支援に携わる。現在は民間企業への支援も展開、日本とタイの懸け橋として両国の発展に貢献することを使命としている。

今回は、これまでにご紹介してきたビザとWP(ワークパーミット=労働許可証)のトラブルの中でも、写真に関するちょっとしたトラブルについてご紹介します。弊社の日本人スタッフAがビザ担当のタイ人スタッフに付き添われ、WPと就労ビザの更新に行きました。既に更新は何回か済ませているので、流れ作業のように手続きを進めました。タイ投資委員会(BOI)のワンストップサービスの担当官と簡単な会話を交わし、眼鏡を取って、窓口に設置された専用カメラで証明写真を撮られます。

◆撮り直した証明写真

これで、本人が必要な作業は終了。Aはその後の処理をビザ担当スタッフに任せて、すぐさまオフィスへ戻るべく、歩きだしました。ビルから出ようとしたところで、後ろから名前を呼ばれた気がして振り向いたところ、ビザ担当スタッフが必死な顔をして走ってきました。「カメラに問題があったのか、コンピュータに、撮った写真が保存されていませんでした!」。もう少しで地下鉄に乗ってしまうところでしたが、無事にビザ担当スタッフとカウンターに戻り、もう一度眼鏡を取って、証明写真を撮り直しました。

そして別のケース。こちらはトラブルではないのですが、タイで働いたことがある方はご存知の通り、ビザなどイミグレーション関係に限らず、思いのほか色々なところで写真を要求されます。例えば、VAT(付加価値税)登録時に必要とされる写真には事務所の内装、会社名が記載された事務所の看板、事務所の番地の看板、さらにオフィスビルの場合は大通りからビルまでの道や外観、ロビーなど事務所までの道筋がわかる写真が求められます。なお、工事中や内装中の写真は不可で、すぐに営業が出来る状態であることが求められます。

そして、就労ビザの延長、WP申請時に必要とされる写真は、申請者および従業員が仕事をしている事務所内、会社の看板等事務所外、申請者と申請スタッフが一緒に就業している写真となります。申請者の証明写真はタイで就労することを前提としたフォーマルな服装が求められます。服装は襟付きが推奨され、Tシャツなどだらしなく見える服装は否認されることがあります。また日本では証明写真の背景は青色が一般的ですが、WP申請時の証明写真の背景は白色と指定されています。その他、雇用主とのツーショット、申請代行者とのツーショットなども要求されます。

◆寝室でのツーショットも

タイ人と結婚している場合には、タイ人との配偶者ビザ(Oビザ)が必要となり、申請時には自宅で申請者と家族がそれぞれの部屋で撮った写真、ベッドルーム、居間、食卓、玄関、建物の外観の写真。番地が入った看板などが必要です。配偶者は同居していることが前提とされ、自宅で一緒に写っている写真を求められます。家の前、家の中でのツーショットだけでなく、寝室で一緒に写っている写真も必要です。

これだけでも十分ハードルが高いように思えますが、これらの要求される写真は他のお役所仕事と同様、担当官の裁量によるもの、となっています。先述の写真をすべて取りそろえて行っても、それ以外の写真をリクエストされることもあります。こうしたすべての手続きの際にはいつもその腹づもりで、時間の余裕を持って臨んでください。

※『実録!トラブルシューティング』過去の関連記事は以下の通り。

第44回 細心の注意が必要なビザと労働許可証の手続き
http://www.newsyataimura.com/?p=6697#more-6697

第30回 厳しくなった労働許可証の取得手続き
http://www.newsyataimura.com/?p=5521#more-5521

第15回 失効していた労働許可証
http://www.newsyataimura.com/?p=4532#more-4532

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