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ゆるがぬ暮らし、それが脱原発の底力
『カメラ猫の言いたい放題』第3回

11月 22日 2013年 社会

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那須圭子(なす・けいこ)

フリーランスのフォトジャーナリスト。1960年、東京生まれ。山口県在住。20年間、山口県上関町に計画される原発建設に反対する人々をカメラで記録してきた。それを知らない占い師に「あなたは生涯放射能と関わっていく」と言われ、覚悟を決めた。人間より、人間以外の生きものたちが好きな変人。

◆一次産業だけでやっていけるのか?

山口県上関町(かみのせきちょう)祝島(いわいしま)。対岸約3.5キロの入り江に計画される中国電力の上関原子力発電所の建設に31年間反対し続けている島として知られる。なぜお年寄りばかりのこの小さな島が、国と電力会社という巨大なカネと権力に屈することなく、長く抗(あらが)うことができたのか、カメラで彼らの姿を記録しながら、いつも私は不思議に思っていた。

ところがある日、その答を導くヒントが思わぬところで見つかった。
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縦割り官僚支配からの脱皮―日本がもう一度輝くために(4)
『翌檜Xの独白』第4回

11月 15日 2013年 社会

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翌檜X(あすなろ・えっくす)

企業経営者。銀行勤務歴28年(うち欧米駐在8年)。「命を楽しむ」がモットー。趣味はテニス、音楽鑑賞、「女房」。

わが国では、なぜ産業界の新陳代謝が進みにくいのでしょう? また、新しい企業が勃興しにくいのでしょう? 今回はその点について考えてみたいと思います。

やはり最大の原因は、縦割りの行政組織にありそうです。本稿の2回目で、経済成長につれて官僚組織が肥大化・部分最適化の道を歩んだと指摘しました。部分最適化した官僚組織は、全体最適など全く考慮の外に置きながら自らの領分を広げ、そこにおける利権の確保が自己目的化しました。
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祝島と福島、今何が起きているのか?
『カメラ猫の言いたい放題』第2回

10月 25日 2013年 社会

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那須圭子(なす・けいこ)

フリーランスのフォトジャーナリスト。1960年、東京生まれ。山口県在住。20年間、山口県上関町に計画される原発建設に反対する人々をカメラで記録してきた。それを知らない占い師に「あなたは生涯放射能と関わっていく」と言われ、覚悟を決めた。人間より、人間以外の生きものたちが好きな変人。

 
「わしゃ、今イランに来ちょるんよ」
先日の夜半に、祝島(いわいしま)の漁師から電話があった。およそ四半世紀の付き合いのある、60歳代の漁師シゲさん(仮名)からだ。
 
「はぁ? イラン???」
実際、シゲさんは若い頃にイランの工事現場まで出稼ぎに行っていた人だから、あながち冗談とも思えない。
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人づくりは教育から―日本がもう一度輝くために(3)
『翌檜Xの独白』第3回

10月 18日 2013年 社会

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翌檜X(あすなろ・えっくす)

企業経営者。銀行勤務歴28年(うち欧米駐在8年)。「命を楽しむ」がモットー。趣味はテニス、音楽鑑賞、「女房」。

これまで、日本が再び輝くためには個々人の自立化が不可欠との話をしてきました。その点で旧聞には属しますが、私自身の体験をについてお話します。それは今から30年以上前のことですが、欧州のビジネススクールを卒業する時のことでした。

日本からは全員企業派遣だったため、全員がいったんは派遣元の企業に帰ったわけですが、その他の国から来た人たちは一部を除くと全て自費での参加でした。そして、それらの人たちの就職先は当時の日本人の常識からはかけ離れたものでした。
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官僚依存という病―日本がもう一度輝くために(2)
『翌檜Xの独白』第2回

9月 27日 2013年 社会

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翌檜X(あすなろ・えっくす)

企業経営者。銀行勤務歴28年(うち欧米駐在8年)。「命を楽しむ」がモットー。趣味はテニス、音楽鑑賞、「女房」

日本国民が自己責任を自覚し主体性を回復するに当たって構造面で何よりも優先すべきは、官僚依存からの脱却です。明治維新以来、わが国は優秀で強い使命感にあふれた官僚を中心に国づくりが行われてきました。世界の列強が虎視眈々(こしたんたん)とアジア諸国の領土化をもくろむ中、圧倒的に後進的立場にあった日本を世界の列強に伍(ご)するところまで持ち上げたのは、まさしく使命感に燃えた有能な官僚によるところが大であったと思います。その後、第二次世界大戦によって灰燼(かいじん)と帰した国土を復活させ、奇跡の高度成長を演出したのも官僚を中心とした中央集権的な枠組みであったと思います。

戦後復興を可能ならしめた官僚を中心とする中央集権的な資源配分の枠組みは、どれだけ評価してもし過ぎることはないと思います。しかし、どんなに良く出来た仕組みでも時代や環境に関わらず、普遍的に妥当することはあり得ません。
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悪い冗談? 東京五輪
『カメラ猫の言いたい放題』第1回

9月 20日 2013年 社会

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那須圭子(なす・けいこ)

フリーランスのフォトジャーナリスト。1960年、東京生まれ。山口県在住。20年間、山口県上関町に計画される原発建設に反対する人々をカメラで記録してきた。それを知らない占い師に「あなたは生涯放射能と関わっていく」と言われ、覚悟を決めた。人間より、人間以外の生きものたちが好きな変人。

2020年オリンピック・パラリンピックの開催地が決まった9月8日の朝、テレビをつけた私は、「ト・ウ・キ・ヨ・ウ」とロゲ国際オリンピック委員会(IOC)会長が発音する口元を見て、「はぁ~?」と思わず大きな声を出したまま、文字通り開いた口がふさがらなかった。

前夜、安倍首相がIOC総会のプレゼンテーションの場で、東京電力福島第一原子力発電所の汚染水漏れについて「状況はコントロールされており、(汚染水は)東京には何の影響も与えない」「汚染水の影響は原発の港湾内の0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている」などと国際社会に向けて「大ウソ」をついたのを見て、相当驚いてはいたものの、まさかそれを鵜呑みにするほどIOCが愚かだとは思っていなかったのだ。
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日本がもう一度輝くために
『翌檜Xの独白』第1回

9月 06日 2013年 社会

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翌檜X(あすなろ・えっくす)

企業経営者。銀行勤務歴28年(うち欧米駐在8年)。「命を楽しむ」がモットー。趣味はテニス、音楽鑑賞、「女房」

最近、『Global trend 2030』という書物を読みました。読まれた方も多いと思いますが、これは、米国大統領が選出(再選)される年に合わせて発表されるレポートで、米中央情報局(CIA)、米連邦捜査局(FBI)、陸海空3軍の情報部など米国連邦政府の16の情報機関を束ねる国家情報会議(National Intelligence Council)が15~20年先の世界を展望するものです。特に目新しいことが書かれているわけではありませんが、幾つかの基本的なトレンドとそれに影響を与える要素を列挙し、メーン・サブシナリオに分類しています。内容はさておき、気になるのは日本に関する言及がほとんどないこと、加えて、本レポート作成に当たっては20カ国の政府、財界、シンクタンクなどから意見聴取しているが、日本からのインプットが全くなかった点です。

話は変わりますが、最近友人に勧められて『ニクソン わが生涯の戦い』(リチャード・ニクソン/著、福島正光/翻訳、文藝春秋、1991年)を読みました。いまさら何がニクソンかとも思いましたが、とても刺激的な本でした。
ニクソンは第二次世界大戦後中国を訪れた初めての米国大統領で、いずれ米国と中国が協調して世界をリードする時代が来ると予言していますが、冒頭で言及した『Global trend 2030』の最も望ましいシナリオが米・中が協調する世界として描かれています。このニクソンの本が書かれた時点では中国の西側との協調関係を作り上げる過程で、日本にも一定程度の役割が期待されていたのです。
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