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「障がい者の生涯学習」の本年度のこれまでと来年度のこれから
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第161回

4月 22日 2019年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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◆タフな道のり始まる

文部科学省の2018年度「特別支援学校高等部卒業生等を中心に対象とした若者の学びを展開するための学習プログラムの開発事業」は3月、同省に成果報告書を提出し同年度の講義・カリキュラム・視察調査などは終わった。終わったが、さまざまな形で見えてきた課題には、待ったなしでの状況やそれぞれの人々の期待や思いがあるから、私自身は来年度に向けて走り始めている。

特別支援学校の卒業生及び社会に出る直前の高等部3年生向けに考えていたオープンキャンパスだが、「その対象者を呼び掛ける方法がなかなか見つけられない」「地域とのつながりを模索しながらも、福祉領域の地域リソースに従事する方々は忙しく余裕がない」「医療ケアの方々への学びへの対応は少ない(ほぼない)」ことが2019年度の課題である。

そこに4月に開学した法定外シャローム大学も絡み、必要な学びに対応できる私たちであるための取組みは始まったばかり。まだまだタフな道のりだ。 記事全文>>

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仏像が迎える「よみがえる気仙沼線写真展」は「春」をテーマに
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第160回

4月 15日 2019年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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◆緑色の列車といい相性

東日本大震災の2年後から始まった東京・代々木のカフェ「カフェヌック」での「よみがえる気仙沼線写真展」は今年で7回目の開催となった。毎年震災の時期に、鉄路での復旧は見込めないJR気仙沼線の震災前の姿と風景の写真を展示し、震災のことを想い、語り継ぐための催しである。

震災前に気仙沼線を風光明媚(めいび)な景色と季節とともに撮影してきたアマチュア写真家、工藤久雄さんから写真の提供を受けて実現しているこの企画だが、気仙沼線の写真は列車だけではなく、一緒に映り込む風景がいい。空、雲、太陽、雲、海の自然素材はもちろん、鉄橋、畑、小川とも相性がいい。漁船、大漁旗、波しぶき、カモメ、海水浴場は沿岸部ならではの情景。どれも緑色の列車と人の営みが結ばれているようで、温かなぬくもりのある写真ばかり。

そして今年の展示テーマは「春」とした。桜と気仙沼線、だった。
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気仙沼・本吉の「つながりたい」思いが目指すつながる未来
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第159回

4月 08日 2019年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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◆新しい発見

ここ数年は東日本大震災が発生した3月11日を前に被災地を訪れるのが恒例になっている。もう少し行き来したいと思いながらも、現状の仕事量ではなかなか難しいが、その仕事にも少し絡んでの訪問になりつつあるのも少しうれしい。そして、震災以降、1人の市民としてかかわってきた被災地とのつながりは、最近は福祉事業を実践し、福祉領域を研究のテーマになっている私にとって、それは確実に新しい目線での新しい発見があることに驚いている。

今まで見落としてきた地域福祉の課題が、福祉を知れば浮かび上がってくるのだ。宮城県気仙沼市本吉地区の知的障がい者の母親のグループ「本吉絆つながりたい」との震災後からのコミュニケーションは、だんだんと深いところでシンクロしてくるような感覚であり、それは福祉の課題や地域課題を照射するメッセージとなって私の中に響いてくる。
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データ論の準備(1)目的
『住まいのデータを回す』第18回

3月 26日 2019年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

株式会社エルデータサイエンス代表取締役。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

『住まいのデータを回す』シリーズも最終段階となった。前回の『データを耕す』シリーズから、ずいぶん遠くに来てしまったと思う。17世紀の哲学者、スピノザとライプニッツに刺激されて、彼らの文章の隙間に、書かれなかった未来の哲学を読み取ろうとした。それは決定論の世界には収まりきらない、個体差をともなう「所与すなわちデータ」の世界だ。

筆者は「薬物作用の個体差」をライフワークとしている。実際に自分で動物実験を行い、臨床試験のデータ解析をしていると、「薬物作用の個体差」は遺伝子に関係があるとしても、遺伝子そのものというよりは、遺伝的要因と環境因子との交絡(非線形な関係)が重要だと思われた。医学薬学関連のデータ解析を職業としてきたけれども、大学では植物と根粒菌の共生に興味を持っていた。当時は生物統計学も数理生物学も大学の教程はない時代で、数学の応用課題としての「共生」に興味を持っていた。大学のFORTRANプログラミングの演習で、「ロトカ・ヴォルテラの方程式」(※参考1)を題材にしたとき、カオスの概念は全く知られていなかったけれども、「共生」の方程式があるとすれば、それはニュートン力学の決定論的世界とは全く異なるものになるという予感はあった。 記事全文>>

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「実践」の方向を正しく導く「学び」に向かって
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第158回

3月 25日 2019年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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◆学びあいの空気

文部科学省の「障害者の多様な学習活動を総合的に支援するための実践研究」の採択事業である障がい者向けのオープンキャンパスは、「実践教育のステージ」の2回目のプログラムである「ビジネスコミュニケーション」を開催し、今年度の「オープンキャンパス」全日程を終えた。
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新潟の民間の「やる気」を結んで仲間づくりを行う
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第157回

3月 18日 2019年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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◆遠隔結んでの講義

障がい者をはじめとする特別支援な方々への「学び」の場として機能しようと2019年度開学する法定外シャローム大学は2月6日に初めての入学試験を終えた。論文試験と面接試験で入学試験を実施したが、論文のテーマは「シャローム大学で学びたいこと」で、そこに書かれていた学びへの渇望は、読む側の心も熱くする思いが綴(つづ)られており、私も身の引き締まる思いがした。

学ぼうとする意志は強いほど、それは純粋で美しくもある。それを受け止める側として、確実に準備を進めなければいけない。その準備の一つとして進めているのが、名古屋と新潟を結んでの遠隔講義である。インターネットのテレビ会議システムを使って、名古屋市の法定外見晴台学園大学、新潟市のKINGOカレッジ新潟を結んで水曜日午前に行われる授業だ。
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自宅の風呂で逝った精神疾患の母を語る歌手
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第156回

3月 11日 2019年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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◆ステージで自然と言葉に

歌が必要な場所にプロミュージシャンが出向き演奏するプロジェクト「ケアステージHUG」は昨年秋から順調に開催回数を重ねている。今年1月は埼玉県上尾市の就労移行支援事業所「チャオ上尾」で歌手の田山ひろしさん、逢川まさきさんに登場してもらい、歌とトークを披露した。

私も同席したその場所で、参加者を前に田山さんは自分と精神疾患であった母親との思い出話となった。私も、それまで田山さんの家族の疾患について知識として知っていたが、その情景を言葉で描写されると、過去の出来事はリアリティーを増し、心に迫ってくる。
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仮面ライダーたちが示した平成時代という空気
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第155回

3月 05日 2019年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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◆平成ライダー大集結

映画鑑賞からその内容をディスカッションしレポートを書いてもらう授業の題材として、去年秋に続いて新春も「仮面ライダー」を選んだ。平成最後の仮面ライダー映画、正式タイトルは「平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER」である。

映画のキャッチコピーは、「仮面ライダークウガから仮面ライダージオウまでの平成仮面ライダー20人が一堂に会した迫力満点のビジュアル。堂々と構える仮面ライダーの背景には、幾多の感動を人々に与えてきた名場面の数々が映し出されています」で、父親になったお父さん世代に向け「人々の心に刻まれた彼らの勇姿はまさに平成仮面ライダーの歴史そのものともいえる」との言葉も添えられる。

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専攻科の思いや青年学級の伝統を受け継ぐために
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第154回

3月 01日 2019年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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一般財団法人福祉教育支援協会専務理事・上席研究員(就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括・ケアメディア推進プロジェクト代表)。コミュニケーション基礎研究会代表。精神科系ポータルサイト「サイキュレ」編集委員。一般社団法人日本不動産仲裁機構上席研究員、法定外見晴台学園大学客員教授。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。

◆かつてのコミュニティー

特別支援学校を卒業した方への学習の機会を切り開く活動をする中で、大先輩の教育者や福祉関係者から聞くお話は私自身の方向性を決める上で多くの示唆を含んでいる。その先人が歩んだ歴史を噛(か)みしめようとすると、その際に必ず出てくる言葉が「青年学級」である。

当事者の周辺か、長年福祉に携わった方でしか分からない、この言葉は私も福祉に携わる前には知らない言葉であった。青年学級の歴史を知った今、この歩みを再度検討しなければ今後の発展はない、とも考えている。

それは、かつて日本の7割以上の地方自治体にあった学習機会であり、学習が苦手な人、もしくは障がい者などで学習の機会がない人向けに機能していたコミュニティーであった。

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ウイルス・人工知能・人類の共存・共生・共進化:データエチカ(2)
『住まいのデータを回す』第17回

2月 26日 2019年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

株式会社エルデータサイエンス代表取締役。元ファイザーグローバルR&Dシニアディレクター。ダイセル化学工業株式会社、呉羽化学工業株式会社の研究開発部門で勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

前稿の最後は、「ウイルスと共に生活するような……本質的にランダムな世界を記述する方法で、『共存・共生・共進化』について考えて、ある一つの概念またはキーワードにたどり着くことを目指す……それはスピノザが語らなかった『所与』に関する非決定論の世界となるだろう」と結んだ。「共存・共生・共進化」を一つの概念またはキーワードで表現するときに、最も重要なのは「共生」であって、ウイルスを中心にして生命とは何かという問いを再考したい。
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