山口行治(やまぐち・ゆきはる)
株式会社エルデータサイエンス代表取締役。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。
2022年5月21日 シネマート新宿 筆者撮影
フランク・ザッパといっても、マザース・オブ・インベンションといっても、1960年代ロックに興味のない方々には、縁(えん)が無いだろう。それでも映画「ZAPPA」は、ザッパが生きていた米国の、西海岸と東海岸の社会状況をふり返るドキュメンタリーとして、とてもよくできている。ロサンゼルス郊外の高級住宅地における、チャールズ・マンソンの仲間たちの映像は、日本でのオウム真理教のようなもので、直感的に「危険すぎる」。しかし、少年期のザッパも、自宅で爆発物の化学実験を行う、危険な化学好きで、家族で毒ガスマスクをつけて遊んでいた、危険なベトナム戦争の時代だった。 記事全文>>