п»ї 23 | 11月 | 2020 | ニュース屋台村

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スモール イズ ビューティフル
『週末農夫の剰余所与論』第4回

11月 23日 2020年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

株式会社エルデータサイエンス代表取締役。元ファイザーグローバルR&Dシニアディレクター。ダイセル化学工業株式会社、呉羽化学工業株式会社の研究開発部門で勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

日本には四季があり、二十四節気や七十二候などの中国由来の暦が生活や文化に豊かな言語表現を与えている。異常気象が続く今日では、四季の気候変化が失われつつあるのではないだろうか。英国で生活していると、日照時間の変化が大きく、長い夏と冬の間に短い秋と春が挟まっている感じだった。中国の国土も砂漠化しているので、実際に四季が感じられる地域は限られているだろう。地球のどの地域でも、夏と冬はあるのだから、春と秋がどの程度の期間で、変化に富んではいるけれども予測可能な気候変動となるのかということを定量的に評価すれば、「四季率」を定義できるだろう。「四季率」は地域ごとに長期的な変動を示すので、地域差や長期変動の要因を探索する。四季率の高い地域は生態系が多様なように思える。しかし筆者の仮説は因果関係を逆転して、生態系の多様性が四季を作るということを考えている。人工衛星から計測可能な気象データから計算できる四季率によって、生態系の多様性が失われる状況を全地球的に監視できるかもしれない。 記事全文>>

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