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「借りたカネは返せ」は常識に非ず
『山田厚史の地球は丸くない』第50回

7月 10日 2015年 経済

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

先日、ラジオ番組に呼ばれた。ギリシャ問題を話してくれ、という依頼だ。打ち合わせで進行役の女性から「ギリシャって酷(ひど)い国ですね。借りたお金を返さないなんて」と言われた。そうか。「借りたカネは返せ」という欧州連合(EU)の主張は日本人の金銭感覚にピタリとくるんだ、と感じた。

借金の返済に窮した警察官が殺人を犯す、なんてことさえある日本人の「律儀さ」を語ると、外国人は「信じられない」という顔をする。「そこまでして借金を返すのか」とラテン系は唖然(あぜん)とする。
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食は芸術 食は文化
『バンカーの目のつけどころ 気のつけどころ』第49回

7月 03日 2015年 経済

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小澤 仁(おざわ・ひとし)

バンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住17年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。

世界中を歩いてまわると、多くの国の人たちは「自分の国の料理が一番おいしい」と自慢する。イタリア料理、フランス料理などに代表される、ソースや料理法を工夫した西欧料理。「四足ならば机を除いて何でも食べる」と揶揄(やゆ)される、食材豊富な中華料理。独特な香辛料であるカレーをベースとしたインド料理。

タイ料理も悪くない。「一つの料理の中に『甘み』『うまみ』『辛み』『すっぱさ』『塩っぽさ』、すべてを入れこむのはタイ料理だけだ」とタイ人は自慢する。なるほど、トムヤムクンを食べてみればタイ人の言っていることも納得する。
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失効していた労働許可証
『実録!トラブルシューティング』第15回

7月 03日 2015年 経済

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東洋ビジネスサービス

1977年よりタイを拠点として、日本の政府機関の後方支援に携わる。現在は民間企業への支援も展開、日本とタイの懸け橋として両国の発展に貢献することを使命としている。

今回は、これまでも何度かご紹介してきた労働許可証(ワークパミット、以下WP)について、弊社内で起きた重大なトラブルをご紹介します。

タイで、日本人を含めた外国人が働くためにはWPを取得する必要があります。弊社は日本から進出する企業を顧客とし、毎日ビザやWPの取得のお手伝いをしています。もちろん、弊社で働く日本人は全てWPを取得し、合法的に働いている、ハズです。
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官僚の劣化 ウソと記憶
『山田厚史の地球は丸くない』第49回

6月 26日 2015年 経済

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

日本年金機構から大量の個人情報が流出した問題を取材し、厚生労働省という役所が酷(ひど)いことになっているのを実感した。キャリア官僚の劣化である。

◆たらい回しにされた電話

年金局の業務企画課に取材を申し込んだ。らちが明かないので部屋を訪れた。担当者がいない、というので課長席の内線電話を確認し、引きあげた。頃合いを見てかけると、電話口に赤澤公省(あかざわ・こうせい)課長が出た。取材を申し入れると「忙しい。対応できない」と言う。「難しいことを聞くわけではない。事実を確認するだけです。忙しいなら対応できる職員を紹介してほしい」と告げると、「企画官に代わる」。
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転ばぬ先の緊急連絡網
『実録!トラブルシューティング』第14回

6月 26日 2015年 経済

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東洋ビジネスサービス

1977年よりタイを拠点として、日本の政府機関の後方支援に携わる。現在は民間企業への支援も展開、日本とタイの懸け橋として両国の発展に貢献することを使命としている。

今回は、バンコクに住んでいたら切っても切れないトラブル、大雨・冠水についてのお話です。2011年に起きた大洪水を覚えてらっしゃる方も多いかと思います。死者は800人を超え、1000万人近くに影響を与えたといわれています。古来、チャオプラヤ川は洪水を繰り返すことで肥沃(ひよく)な土地をつくってきました。しかしながら、都市化に伴い洪水対策・抜本的な治水対策が必要とされています。

◆雨期にはひざまで冠水する歩道

タイでは4月末~5月のタイ正月ソンクラン開けに雨期に入り、10月まで続きます。雨期の一番身近なトラブルは、降雨による交通渋滞です。ただでさえ車の多いバンコクですが、雨が降ると自家用車、タクシーの利用が増えるためさらに渋滞が激しくなります。
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朋ありパリより来たる また楽しからずや
『バンカーの目のつけどころ 気のつけどころ』第48回

6月 19日 2015年 経済

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小澤 仁(おざわ・ひとし)

バンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住17年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。

中学・高校時代の同級生で、「ニュース屋台村」の執筆陣となってくれている玉木林太郎君が仕事でタイに来た。時間をとってくれて夕食を共にした。玉木君のプロフィルは「屋台村」のホームページに掲載されている通りだが、パリ在住でパリに本拠を置く経済協力開発機構(OECD)のナンバー2として世界各地をかけまわっている。このため、彼のタイ訪問時や私の日本出張時などに、彼に時間を合わせてもらって年に2、3回は痛飲している。

玉木君とは中学、高校時代の同級生であると書いたが、正直、その時には彼との付きあいは全くなかった。私たちは男子校で6年間、一貫教育を行うA学園で育ったが、自由かっ達な校風の中で、皆自由気ままな学園生活を送った。
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後を絶たない相続トラブル
『経営コンサルタントの視点』第17回

6月 19日 2015年 経済

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中野靖識(なかの・やすし)

株式会社船井総合研究所上席コンサルタント。メーカーから小売業まで幅広いコンサルティングフィールドを持つ。一般消費者向けの商材を扱う企業の現場レベルでの具体的な販売手法の提案を得意とする。

日経平均株価が2万円を超え、15年ぶりの高値水準となっている中で、6月12日の東京外国為替市場の円相場は、正午現在1ドル=123円46?48銭と、引き続き円安基調のまま推移しています。

円安は輸出企業にとってはプラス要因になるため、大手を中心に業績が改善し、その利益が関連する中小企業にも波及し、結果的に家計が潤うという話もありますが、資源関連や原材料調達を海外に依存している企業や家計にとっては負担増加になるため、マイナスの影響も大きいと言われています。
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タイ人共同経営者との仲たがいのてんまつ
『実録!トラブルシューティング』第13回

6月 19日 2015年 経済

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東洋ビジネスサービス

1977年よりタイを拠点として、日本の政府機関の後方支援に携わる。現在は民間企業への支援も展開、日本とタイの懸け橋として両国の発展に貢献することを使命としている。

今回は、日本人のAさんが日本で出会ったタイ人の友人B子さんと共同で興した会社の発展と衰退についてご紹介します。

日本で出会って気が合ったAさんとB子さんは、タイで事業を始めました。友人同士、しかもB子さんは日本語が堪能ですから安心です。さらに、Aさんがタイに来て驚いたことには、気の良いB子さんの家族や親戚が総出で事業を手伝ってくれます。日本ではこんなことは考えられません。うれしい驚きです。
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「坊ちゃん首相」はなぜ傲慢になったのか
『山田厚史の地球は丸くない』第48回

6月 12日 2015年 経済

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

国会が「朝まで生テレビ」みたいになってきた。主役が首相だ。衆議院予算委員会で質問している議員に「日教組、日教組!」とヤジり、大島理森委員長にたしなめられたが反省はない。「早く質問しろよ」に至っては、本性むきだしの一場面だった。

痛いところを突かれると不機嫌になる。立場の弱い相手を小バカにする。女性を上から目線で見る。興奮して我を忘れると地金が出てしまうのか。
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地方創生のキーパーソンは誰か?
バンカーの目のつけどころ 気のつけどころ』第47回

6月 05日 2015年 経済

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小澤 仁(おざわ・ひとし)

バンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住17年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。

今年も恒例の4月の日本出張を終え、タイに戻ってきた。今回の出張では、提携銀行各行の計らいにより幾つかの地方公共団体、地方大学ならびに地方銀行本体を訪問させて頂き、「地方創生」の現場の方々から直接お話を伺ってきた。今回はこれらの方々との面談を通して、「地方創生」を行う上で今後何が必要なのかを考えてみたい。

◆経済活性化の「当事者」になれない地方自治体

まず地方創生に対して、一番真剣に考えていかなくてはならない主体は「地方自治体」であろう。昨年8月に発刊された増田寛也氏の著書『地方消滅』(中央公論新社)では、「2040年までに全国の49.8%にあたる896の自治体が消滅するであろう」と書かれている。
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