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高金利の津波が世界を襲う
50年周期 インフレの到来
『山田厚史の地球は丸くない』第322回

9月 18日 2026年 経済

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

紅海に面したサウジアラビア西部のヤンブー港で石油の積み出しが停止した。原油を送るサウジの東西パイプラインが攻撃を受けて損傷したからだ。半年前にアメリアとイスラエルの攻撃から始まった戦争は、イランという局所から、サウジアラビア・紅海まで広がり、泥沼化の様相を濃くしている。

原油価格はニューヨークの米指標油種WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)が1バレル100ドルを突破、中東ドバイ産は103ドルに跳ね上がった。長期金利も上昇している。

米国の中央銀行FRB(連邦準備制度理事会)は16日、政策金利を引き上げた。日本銀行も18日の政策決定会合で「利上げ」に踏み切った。インフレへの危機感が利上げを急がせている。長く続いた「低金利の時代」は終わり、世界は再び、借金の重みを感ずる「金利のある経済」へと踏み込んだ。

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「一強政治家」高市早苗の死角
看板政策「積極財政」が危うい
『山田厚史の地球は丸くない』第321回

9月 04日 2026年 国際, 政治, 経済

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

高市早苗首相の前から、国内政治の障害物が消えつつある。内閣改造では麻生派と手を組み、党内基盤を固めた。ライバルを閣内や党執行部に取り込み、政権に逆らいにくい体制をつくった。最大野党だった中道連合は、保守中道層を奪うどころか内部対立から瓦解(がかい)へ向かい、自滅の様相を呈している。

国会では日本維新の会と組み、安全保障、憲法、皇室制度など右派色の強い政策を進める。国民民主党やチームみらいも、政策ごとに政権へ接近する。

下落気味だった内閣支持率も下げ止まり、国民のほぼ半数から支持を得ている。党内にも国会にも、高市政権の進路を阻む勢力は見当たらない。「国内に敵なし」「長期政権も可能」との声が出るのも無理はない。 記事全文>>

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楽天 生活産業から防衛産業へ
苦境三木谷が選んだ 政商への道
『山田厚史の地球は丸くない』第320回

8月 21日 2026年 国際, 政治, 社会, 経済

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

ネット通販の「楽天市場」から出発し、カード、銀行、証券、旅行、携帯電話へと事業領域を広げてきた楽天グループが、防衛産業に足を踏み入れた。提携相手は、ドイツ・ミュンヘンに本拠を置く防衛テック企業ヘルシング。陸上自衛隊は現在、同社が開発した攻撃型ドローン「HX-2」を試験しており、今年9月末までの検証を経て、導入の可否を判断するという。 記事全文>>

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「減税財源」狙いは外為会計
できるか「米国債取り崩し」
『山田厚史の地球は丸くない』第319回

8月 07日 2026年 国際, 政治, 経済

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

円安阻止で28年ぶりの日米協調介入が実施された。ほぼ同時に食料品消費税減税が財源不明のまま決まった。円安対策と減税財源、無関係に見える日本政府の政策は、実は繋(つな)がっている。背後で両者を結ぶのは外為会計。「190兆円の財布」ともいわれる政府の特別会計だ。

政治家が今、熱い視線を向けているのが「外国為替資金特別会計(外為会計)」。財務省が管理し「外貨準備」とも呼ばれる介入資金をプールする会計だ。資産の大半は米国債であり、「日本のお金なのに日本の自由にならない」という現実もある。 記事全文>>

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「骨太ショック」は予告編?
「破局シナリオ」に現実味
『山田厚史の地球は丸くない』第318回

7月 24日 2026年 政治, 経済

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

経済財政運営と改革の基本方針。俗称「骨太の方針」は原案が示されただけで、市場に衝撃が走った。高市政権が発足した頃、長期金利(10年国債の市場利回り)は1.6%台だった。高市政権の半年で2%台半ばまで上がっていたが、ついに2.9%台へと急上昇、為替は1ドル=163円台まで円安が進んだ。「骨太ショック」である。 記事全文>>

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「国民の総意」無視した衆院
誰のため? ちらつく麻生の影
『山田厚史の地球は丸くない』第317回

7月 10日 2026年 政治, 社会

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

拙稿の前回第316回「『皇統は男系男子』の時代錯誤 高市人気が『愛子さま』に敗れる日」で取り上げた「皇室典範改正案」がなんと、きょう(7月10日)の衆議院本会議で可決されるという。

空転国会が再開される10日、「改正案」は議員運営委員会にかけられ、その日のうちに本会議に緊急上程、採決するという。熟議どころか、議論さえない。天皇制の根幹に関わる議題の審議がこれでいいのか。 記事全文>>

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「皇統は男系男子」の時代錯誤
高市人気が「愛子さま」に敗れる日
『山田厚史の地球は丸くない』第316回

6月 26日 2026年 政治, 社会

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

日本国憲法は「第一条、天皇」から始まる。「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」

「この地位」を巡って、深刻な対立がもやもやと広がっている。「皇室典範の改正」を巡る動きだ。誤解を恐れずに言えば、「天皇は男系男子で繋(つな)いでゆくもので、女性はダメだ」という政権中枢近くにいる人と、「愛子さまみたいな女性が天皇になれないのはおかしい」という庶民感覚が、底流でぶつかっている。

政治家・高市早苗首相の政権基盤を揺るがす問題になるかもしれない。「男系男子でなければ天皇になれない」と主張する保守派を束ねているのは首相本人だ。男女同権という近代の思想は、「天皇の血筋は男性によって継承される」という「日本の伝統」に及ばない、と考えているようだ。

高い支持率と強い権力があれば、庶民感覚の議論など吹っ飛ばせると言わんばかりの強引さは、危うい。「早苗ちゃん人気」とは異質の「愛子さま人気」を侮ってはいないか。 記事全文>>

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「高市疑惑」追わない官邸記者
記者クラブ「特権」は誰のために
『山田厚史の地球は丸くない』第315回

6月 12日 2026年 政治, 社会

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

高市早苗首相の「悪あがき」は、目を覆うばかりだ。誰が見ても「詰んでいる」のに、「秘書は、自分の声かどうか確認できないと言っている」などと、「関与」を認めない。

昨秋の自民党総裁選では小泉進次郎氏や林芳正氏をこき下ろす「ショート動画」が大量に出回った。1月の衆院選では岡田克也氏ら中道連合の重鎮を貶(おとし)める動画が「落選運動」のような効果を発揮し「高市大勝利」へと導いた。

動画を作成した人物が明らかになり、高市事務所の公設第一秘書と打ちわせてばらまいた、と認めた。関与を裏付けるZOOM会議の音声まで公開された。権力の座を得るため「汚い手」を使った疑いは濃厚だ。

首相は「関与していない」と言う。ならば、潔白を証明する証拠・事実を示すのが政治家としての責任だろう。出来ないから、逃げまわっている。すくなくとも、そう見える。

高市首相は、そこまで追い込まれているというのに、新聞やテレビが踏み込んだ報道をしていないのはどうしたことか。日々、首相の動向を追っている首相官邸の記者から「高市早苗と中傷動画」のニュースが発信されないのはなぜだろう。 記事全文>>

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顧客を借金地獄に落とした変額保険
三菱UFJはなぜ取材を拒否するのか
『山田厚史の地球は丸くない』第314回

5月 29日 2026年 社会, 経済

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

日刊ゲンダイ(5月26日付)に「いまだ残る変額保険の火種」というタイトルで以下のような記事を書いた。

◆日刊ゲンダイに書いた記事

メガバンクが史上空前の好決算に沸いている。とりわけ三菱UFJ銀行は純利益が2兆円を突破、3年連続の最高益を更新中だ。その陰で銀行の過酷な資金回収に泣く人が後を絶たない。

都内に住む板橋常夫さん(仮名、79歳)は、自宅を追われようとしている。35年前、三菱銀行から借りた1億3300万円が、いまや2億5000万円に膨れ上がった。返済を迫る銀行側は、問答無用で居住中の自宅を競売に掛けた。すでに入札が始まり、開札は6月3日。執行されれば板橋さん一家はホームレスになる。 記事全文>>

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悪用乱用 AIが壊す世界
核に匹敵 人類への脅威
『山田厚史の地球は丸くない』第313回

5月 15日 2026年 国際, 政治, 社会

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

「エーアイ」という言葉を聞かない日はなくなった。AI=artificial intelligence、「人工知能」と訳される。コンピューターソフトの進化形ぐらいに考えていたが、ChatGPTやGeminiなどの「生成AI」の登場で一気に身近な存在になった。システムの仕組みはわからなくても、我々は人工知能と1対1の対話ができるようになった。

連休中もAIに関する話題は途切れることなく発信されたが、読み進むにつれ「世の中これからどうなってしまうのか」と気が重くなった。 記事全文>>

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