п»ї 経済 | ニュース屋台村
1 66 67 68 69 70 88

「夜明け前」のミャンマーで感じた潜在力
『バンカーの目のつけどころ 気のつけどころ』第55回

10月 16日 2015年 経済

LINEで送る
Pocket

小澤 仁(おざわ・ひとし)

バンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住17年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。

今年6月に、私が勤めるバンコック銀行もミャンマーにヤンゴン支店を開設した。軍政下で長らく鎖国状態にあったミャンマーが、外国金融機関に門戸を開いたことに伴う画期的な出来事である。「ミャンマーにおける今後のビジネスの可能性について意見して欲しい」という弊行チャシリ・ソーポンパニット頭取の要請で、約10年ぶりにヤンゴンを訪問した。

◆この10年で何が変わったか

1998年から2002年まで東海銀行のバンコク支店長を務めた私は、当時、東海銀行ヤンゴン事務所が開催する顧客向けゴルフコンペに招待され、毎年ヤンゴンを訪問していた。
記事全文>>

コメント

甘い対応の果てに飼い犬にかまれるようなスト
『実録!トラブルシューティング』第20回

10月 16日 2015年 経済

LINEで送る
Pocket

東洋ビジネスサービス

1977年よりタイを拠点として、日本の政府機関の後方支援に携わる。現在は民間企業への支援も展開、日本とタイの懸け橋として両国の発展に貢献することを使命としている。

今回は、労働組合問題で悩む会社のケースをご紹介します。H社は会社設立からそろそろ20年を迎えます。タイ人従業員からの評判は良好です。むしろ良好すぎることが問題となっています。弊社に駆け込んでこられた際には、ボーナスアップを求める従業員のストライキにより、業務が止まってしまい、ほとほと困り果ててのご相談です。一体どうしてこのような事態になってしまったのでしょうか。

◆「立ち作業手当」まで支給

冒頭でも述べた通り、そもそも、これまでの労使関係は大変良好でした。なぜそれほどまでに良好かというと、代々の現地法人社長(タイではMD=マネージングダイレクターと呼ばれることが多い)が労働組合の要求に全て応じてきたからです。
記事全文>>

コメント

VW、お前もか!
『山田厚史の地球は丸くない』第54回

10月 09日 2015年 経済

LINEで送る
Pocket

山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

   
「VW(フォルクスワーゲン)の足を引っ張るようなことはするな。自動車業界全体の深刻な問題として捉えてほしい」。トヨタの豊田章男社長がそう発言したとネットに流れている。

自動車販売台数世界一は昨年、トヨタグル―プだった。今年1-6月はVWが首位を走る。競い合うライバルの失態は好都合であり、ディーゼル車のイメージダウンはこの分野が手薄なトヨタにとって幸いでもある。そこまでは誰でも分かる。それを表に出してしまうと「なんだトヨタは」と言われるだけだろう。賢い経営者は「惻隠の情」を示すことで人品骨柄を示す。
記事全文>>

コメント

返金されたデポジットを社員が横領
『実録!トラブルシューティング』第19回

10月 02日 2015年 経済

LINEで送る
Pocket

東洋ビジネスサービス

1977年よりタイを拠点として、日本の政府機関の後方支援に携わる。現在は民間企業への支援も展開、日本とタイの懸け橋として両国の発展に貢献することを使命としている。

今回は、従業員の業務上横領のトラブルについてご紹介します。どのような状況で現金のやり取りがあり、横領が発生したのでしょうか? そしてなぜ、その横領が発覚したのでしょうか。

物流会社Tは輸出入の国際貨物の輸送サービス、フォワーディングを提供しています。この業務の中で、輸入通関したコンテナを港から引き取り、運送(デリバリー)をするという仕事があります。コンテナを港から引き取る際に、コンテナの所有者である船会社は取引する運送業者に「コンテナを無事に戻すように」という趣旨で、デポジット(保証金)を要求するのが慣例となっています。これにしたがって運送業者は、船会社の所有するコンテナを使って運送作業をする際に、船会社にコンテナを無事に戻すまでの担保としてデポジットを支払うのです。
記事全文>>

コメント

タイ人観光客を山梨県に誘致しよう―「小澤塾」塾生の提言
『バンカーの目のつけどころ 気のつけどころ』第54回

9月 11日 2015年 経済

LINEで送る
Pocket

小澤 仁(おざわ・ひとし)

バンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住17年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。

私の勤務するバンコック銀行日系企業部では主に日本の地方銀行から約20人の出向者を受け入れている。出向者と言ってもほぼ全員が海外勤務は初めてであり、かつバンコック銀行のことも全く知らない。このため出向後5カ月程度は教育期間として、幾つかのテーマについて勉強してもらっている。これまで「ニュース屋台村」で何度か取り上げた「小澤塾」での銀行員としての基礎知識の修得は最重要テーマの一つである。加えて、出向者全員には「地方再生」や「日本再生」をテーマに、日本や各地方について海外視点で客観的に見直してもらうとともに、分析力や企画力の醸成も行っている。

この「屋台村」でも今後、塾生の独創的な地方創生案などを随時紹介していこうと考えている。初めてとなる今回は、山梨中央銀行から出向してきている眞田栄太郎さん(2005年入行、山梨県富士吉田市出身)の作成したリポート「タイ人観光客を山梨県に誘致しよう」をご紹介する。
記事全文>>

コメント

善意が裏目に出た通関のトラブル
『実録!トラブルシューティング』第18回

9月 11日 2015年 経済

LINEで送る
Pocket

東洋ビジネスサービス

1977年よりタイを拠点として、日本の政府機関の後方支援に携わる。現在は民間企業への支援も展開、日本とタイの懸け橋として両国の発展に貢献することを使命としている。

今回は、弊社の顧客であるH社と税関当局とのトラブルについて紹介します。多国間をまたいだ取引から発生した税関での修正申告、罰金とその対応についてです。

実際の商品の動きである物流と、商流(商的流通)が異なっていたことがそもそものトラブルの始まりです。タイの顧客から商品を受注したH社はタイ以外のA国に発注し、商品は生産者のいるB国からタイへ直送されました。これに対して商流は、B国から日本を含め数か国を経由してA国からタイへという流れになっていました。
記事全文>>

コメント

「アスリート・ファースト」って何だ!
『山田厚史の地球は丸くない』第53回

9月 04日 2015年 経済

LINEで送る
Pocket

山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

新国立競技場を巡るドタバタの中で、盛んに飛び交うようになった言葉が「アスリート・ファースト」。平たく言えば「競技者のことを一番に」ということだろう。

建設費1550億円。決めた関係閣僚会議の見直しの方針に「アスリート・ファースト」があった。安倍首相も「アスリート・ファーストで」と念を押した。「だったら、今まではなんだったんだよ」と突っ込みを入れたくなる。アスリート・ファーストではなかった、と言っているのと同じだ。そこで思い出したシーンがある。
記事全文>>

コメント

フランス人は10着しか服を持たない
『バンカーの目のつけどころ 気のつけどころ』第53回

8月 28日 2015年 経済

LINEで送る
Pocket

小澤 仁(おざわ・ひとし)

バンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住17年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。

私の若い頃、フランスは憧れの国であった。マネやピサロなどパリ市内や郊外の風景を光と共に表した美しい絵画は(それまでの重苦しい宗教画と大きく異なり)、青春時代の希望に満ちた若者の心を打つものであった。

エディット・ピアフやバルバラの暗くけだるいシャンソンの響きには、歌詞の意味も分からずに酔いしれた。映画の世界も「太陽がいっぱい」「シェルブールの雨傘」「男と女」「さらば夏の日」などフランス映画全盛の時代であり、アラン・ドロンやカトリーヌ・ドヌーヴの美しさに圧倒されたものであった。
記事全文>>

コメント

「三現主義」を貫く
『ものづくり一徹本舗』第25回

8月 28日 2015年 経済

LINEで送る
Pocket

迎洋一郎(むかえ・よういちろう)

1941年生まれ、60年豊田合成入社。95年豊田合成タイランド社長。2000年一栄工業社長。現在中国、タイで工場コンサルタントを務める。自称「ものづくり研究家」。

私生活や仕事上では、いろいろな人たちとのお付き合いがある。いろいろな人たちとお付き合いをしていると、話の行き違いやすれ違い、議論での衝突、さらには経験話への感服などがあり、人生は面白かったり、落胆したりである。人生さまざまな出来事に遭遇するが、こと仕事となると「人との付き合い方」も成功に結びつかなければ悔いが残るものである。「人の話をどう受け止めれば正しく理解できるか」。今回は、最近の経験も含めてこのお話を紹介してみたい。

◆台風の夜のスズメ捕り

これは今から40年ほど前の私の実体験の話である。中学時代の同期会が故郷の長崎・佐世保で催され、50人前後の同級生が集まった。楽しく皆で語らった後、まだ帰りたくないと言う男性10人ぐらいが2次会と称し車座で雑談を始めた。場が盛り上がってきたところで、K君が一同に向かって「スズメを効率的に沢山捕まえる方法を教えてやろうか」と提案してきた。
記事全文>>

コメント

安保法制とTPPはリバランスでつながる
『山田厚史の地球は丸くない』第52回

8月 21日 2015年 経済

LINEで送る
Pocket

山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

会合のたびに「大筋合意か」と伝えられてきた環太平洋経済協力連携(TPP)は、どうやら暗礁に乗り上げたようだ。あいまいな表現をするのは、TPPは各国に「守秘義務」を課し、交渉内容は国会にさえ報告されないからだ。
 とはいえ、12か国が参加し20を超える分野で政府関係者が交渉しているのだから、情報は漏れてくる。伝えられるところによると、最大の障害は「知的財産権」だった。著作権や特許権、具体的には薬品特許やディズニー映画の放映権などを何年後から無料開放するか。「知的財産」で儲けたい先進国とカネを吸い上げらえるのがイヤな途上国の対立が解けなかった。

◆先進国の都合で進められてきた経済交渉

TPPは、経済から国境を無くし関税や制度を一つにしようという試みだ。競争力をむき出しにしてビジネスをしようという自由貿易の考えが土台にある。対等な競争では分(ぶ)がない途上国は不安だ。先進国に度量があった頃は、途上国の主張をのむこともあったが、グローバル化で多国籍企業が世界市場を席巻する昨今、甘い話はできない。その対立をTPPは超えられなかった。
記事全文>>

コメント

1 66 67 68 69 70 88