п»ї 住まいのデータを回す | ニュース屋台村
1 2 3

住まいの多様体(その2)
『住まいのデータを回す』第2回

8月 15日 2017年 社会

LINEで送る
Pocket

山口行治(やまぐち・ゆきはる)

株式会社エルデータサイエンス代表取締役。元ファイザーグローバルR&Dシニアディレクター。ダイセル化学工業株式会社、呉羽化学工業株式会社の研究開発部門で勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

「住まい」にこだわって、本連載のスタート地点としてみた。『延長された表現型―自然淘汰の単位としての遺伝子』(リチャード・ドーキンス、紀伊国屋書店、1987年)でも示唆されているように、生物の表現型は個体を超えて身の回りの環境を住みやすいように変えてしまうことがある。すなわち生物のニッチ構築が慢性疾患の治療に役立つという仮説から出発しよう。逆にとらえると、とても住みにくい環境自体が、慢性疾患のリスクファクターとなっているともいえる。先進諸国では長寿化が進んでいるので、産業革命以前と比較して「住みにくく」なっているはずはないのに、生活実感とは大きく異なる。
記事全文>>

コメント

住まいの多様体(その1)
『住まいのデータを回す』第1回

8月 01日 2017年 社会

LINEで送る
Pocket

山口行治(やまぐち・ゆきはる)

株式会社エルデータサイエンス代表取締役。元ファイザーグローバルR&Dシニアディレクター。ダイセル化学工業株式会社、呉羽化学工業株式会社の研究開発部門で勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

加齢とともに発症リスクが高まる疾患、例えば心血管系リスク、糖尿病、肺機能障害、がん、認知症の自明なリスクファクターは年齢だけれども、このリスクファクターは予防できない。しかし、臓器ごとに考えると、特定の臓器の加齢が病的に進行しているときに、その臓器に関連した疾患のリスクが高まっているともいえる。小児の慢性疾患、例えば夜尿症やてんかんは、その症状を薬剤などで抑えていると、加齢とともに完治してしまう場合がある。高齢者の慢性疾患では完治は期待できないけれども、発症しなければ問題ないし、早期発見して進行を遅らせることができれば、加齢とともに自然死することで問題が無くなる。
記事全文>>

コメント

1 2 3