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「一楽、二萩、三唐津」
『バンカーの目のつけどころ 気のつけどころ』第148回

7月 26日 2019年 経済

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小澤 仁(おざわ・ひとし)

oバンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住21年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。

「一楽、二萩、三唐津」。皆さんはこの言葉をご存知だろうか?

お茶の世界に無縁な私は60歳を過ぎるまでこの言葉の存在すら知らなかった。この「ニュース屋台村」の執筆陣として名を連ねている、トヨタ生産方式の専門家である迎洋一郎さんに促され、2015年11月に彼の故郷である長崎県佐世保市の三川内(みかわち)焼の窯元である中里勝歳さんのお宅をお邪魔した。この旅の途中で佐賀県の唐津、伊万里、有田など焼き物の産地に立ち寄り窯元を訪問したが、その際唐津の陶器店のポスターでこの言葉を見つけた。私はあまり深くものを考えず、何となく陶器の格付を表すものだと思い込んでしまった。

九州窯元巡りで陶器の美しさに気付き、また中里勝歳さんの陶器職人としての素晴らしい人柄に触れて、私はすぐに「にわか陶器好き」になってしまった。こんな私の頭の中では相変わらず「一楽、二萩、三唐津」という言葉がぐるぐると回っていた。 記事全文>>

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訪問講義の可能性を動いて、考え、そして動いて
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第171回

7月 22日 2019年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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◆文科省事業が始動

昨年度に引き続き今年度も文部科学省の障害者の生涯学習に関する委託研究事業の採択を受け、本格的に始まった。

文科省の正式名称は「学校卒業後における障害者の学びの支援に関する実践研究事業」。その中でわたしたちが行うのが「特別支援学校高等部卒業生及び学びを必要とする障害者を中心に対象とした若者の学びを展開するための学習プログラムの開発事業」である。 記事全文>>

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臆病な自尊心と尊大な羞恥心
『山田厚史の地球は丸くない』第143回

7月 19日 2019年 経済

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

中島敦の小説「山月記」は、若くして科挙に合格した俊才が、内面の弱さからトラになってしまう中国の逸話を下敷きにした秀作である。トラになった男は、友人に遭遇し、藪(やぶ)に身を隠して独白する。

「臆病な自尊心と尊大な羞恥心が私をトラにしてしまった」

自尊心は尊大になりがちで、羞恥心は臆病と重なるのが普通だが、敢えて言葉を入れ替え、「臆病な自尊心・尊大な羞恥心」とした表現に心がざわついた。社会に目を向けると、揺れ動く自尊心や羞恥心が世論を惑わし、政策を動かすことが少なからず起きている。

「劣情」を煽る日本の政治家

アメリカでトランプ大統領がソマリアなど紛争国出身の女性議員を念頭に、「もといた国に帰って、破綻(はたん)し犯罪まみれになった国を立て直すのを手伝ったらどうか」とこき下ろした。「偉大なアメリカにやって来たのに、アメリカに文句が」あるなら国に帰れ」という趣旨の差別発言。非難轟々(ごうごう)だが、「よく言った」と喝采(かっさい)する支持者は少なくない。 記事全文>>

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出口が見えない米トランプ政権の追加関税戦略
『国際派会計士の独り言』第37回

7月 18日 2019年 経済

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内村 治(うちむら・おさむ)

photoオーストラリアおよび香港で中国ファームの経営執行役含め30年近く大手国際会計事務所のパートナーを務めた。現在は中国・深圳の会計事務所の顧問などを務めている。オーストラリア勅許会計士。

米国のトランプ大統領と中国の習近平国家主席が6月29日、大阪で開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の会場で会談し、世界の大きな懸念となっている米中貿易紛争はとりあえず二国間でこれからも協議を継続するという形で実質、問題の先送りとなりました。首脳会談の結果、トランプ政権がこの首脳会談以降に導入するとしていた、約3千億ドルに及ぶ中国からの輸入品のほぼ全てについて25%の関税を課す対中追加関税の第4弾は当面は導入しないことになりました。みずほ総合研究所は、この第4弾の追加関税が導入されると、世界経済の下押し要因として0.7%ポイント、米国は9.8%ポイント、中国は1.9%ポイントのGDP(国内総生産)下げの影響が出ると予測していました。「一時休戦」とも言えますが、とりあえずは世界経済にとっては良い結果だったと思います。

今回は、世界中でこれほど問題となっているにもかかわらず、自らを「Tariff Man(関税男)」と呼び、「関税を輸出国である中国に払わせる」としたトランプ大統領の発言を含めて、知っているようで案外知らない米国の関税について考察を加えてみます。 記事全文>>

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「格差と貧困」という視点:「社会保障改革について」その1
『視点を磨き、視野を広げる』第32回

7月 17日 2019年 経済

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古川弘介(ふるかわ・こうすけ)

海外勤務が長く、日本を外から眺めることが多かった。帰国後、日本の社会をより深く知りたいと思い読書会を続けている。最近常勤の仕事から離れ、オープン・カレッジに通い始めた。

本稿の狙い

前稿まで5回にわたって日本の格差と貧困の現状をみてきたが、今回から格差・貧困対策としての社会保障のありかたについて考えてみたい。現在行われている参議院議員選挙では、社会保障が最大の争点となっている。老後資金「2000万円」問題をきっかけにして、野党は年金を始めとする社会保障の拡充を主張して与党を批判している。各政党の公約をみると、与党も含めてすべての党が具体的な政策を列挙して社会保障の充実を訴えている。それでいて今回の消費税増税に賛成しているのは与党2党だけであり、野党はすべて反対(凍結含む)している。しかし財源をどうするのかについて、野党の公約を見ても説得力のある答えは見当たらない(*注1)。選挙受けする社会保障給付の増加を並べて、不人気の増税は先送りにするという姿勢が見てとれる。一方自民党は、消費税増税を「全世代を対象とする社会保障の充実」と「財政再建」に充てるとしており(*注2)、社会保障の持続性に配慮している点は野党よりまだ救いがある。 記事全文>>

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ウイルスの数学、デジタル位相の音楽
『WHAT^』第18回

7月 16日 2019年 文化

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

株式会社エルデータサイエンス代表取締役。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

『ビジュアル数学全史-人類誕生前から多次元宇宙まで』(クリフォード・ピックオーバー、岩波書店、2017年)は紀元前1億5000万年にさかのぼり、アリの計数能力から物語が始まる。本の画像は、『ウイルス図鑑101』(マリリン・J・ルーシンク、創元社、2018年)からラルストニアファージφRSL1の電子顕微鏡画像を切り出して、合成して作成した。ウイルスは正20面体の構造をもつものが多く、世界で2番目に美しい数式といわれるオイラーの多面体公式を表現しているのだから、間違いなく最古の幾何学者だ。そして数学全史は数学的宇宙仮説「われわれの世界のすべてのものは、あなた自身を含め、純粋に数学的な存在だ」によって締めくくられる。「あなた」を「ウイルス」と読み替えるほうが数学全史にはふさわしいだろう。 記事全文>>

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障がい者雇用で露呈する会社の「コトバ」は文化が作るから
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第170回

7月 15日 2019年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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◆会社はボランティアではない

障がい者を一般企業の「障がい者雇用」での採用を目指して支援している者として、企業とコミュニケーションを交わしていると、その発せられたコトバから企業の文化が見えてくると考えている。障がい者雇用という新しい流れに、新しい価値観で対応しているのか、「面倒くさい」と臨むのか、何気ない言葉でもその会社の文化を物語ってしまうから面白い。

知的障がいをはじめ複数の障がいがあり長年就職活動続けながらも採用にこぎつけないある40代の男性が、先日やっとのことで都内の中規模製造業の企業の内定を得た。私も面接に同行し、先方の工場長は「障がい者雇用は初めてだから」としつつ挑戦してみることになった。その男性と私は歓喜しつつも、男性の障がい特性として新しい環境への不安や、説明が分からなくなると何もできなくなったりするから、初日を何とか乗り切り、特性を知ってもらいながら定着させていこうと考え、就業初日に向けて何度も「分からなかったら、聞く」などのアドバイスを繰り返した。 記事全文>>

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日本とタイの産学連携の試み ―中間報告―
『バンカーの目のつけどころ 気のつけどころ』第147回

7月 12日 2019年 経済

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小澤 仁(おざわ・ひとし)

oバンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住21年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。

「イノベーション(技術革新)を起こす企業家の創造的破壊が、経済発展の原動力になる」というテーゼを導き出したのは、20世紀の偉大な経済学者であるオーストリアのヨゼフ・シュムペーターである。マルサスの均衡論をベースとしながら、「イノベーションがなければ、いずれ取引価格は利潤ゼロの世界に収れんする」として、この視点から企業資本主義の限界を考え、不況メカニズムを分析した。シュムペーターはイギリスのジョン・メイナード・ケインズと並び20世紀を代表する経済学者であるが、残念ながら現代の主要な経済理論とはなっていない。むしろシュムペーターの理論は、彼の友人の息子で同じウィーン出身の経営学者ピーター・F・ドラッカーに引き継がれていった。

ドラッカーは彼の幾つかの著作の中で「いかにして技術革新が起こってきたか?」を分析している。ドラッカーによれば、技術革新を起こすためには「人口動態」や「技術の変遷」などに注意を払う方法がある。しかし私が特に気に入っているのは「あとから考えれば『なんだ、あんなことか?』と思うような、簡単な発想の転換が技術革新の大半である」という彼の分析である。

こうした技術革新を起こすためには異業種、異分野の人間が集まり、積極的に意見交換をしていくことが望ましい。こうした信念で私はバンコック銀行日系企業部の顧客を巻き込んだ幾つかの私設部会を開設し、定期的に会合を開いている。「観光部会」や「新技術部会」など現在五つの私設部会があるが、この私設部会の中でかなり苦戦を強いられているのが「産学連携部会」である。前置きが長くなったが、今回はこの産学連携部会での試みと、自分なりにわかってきたことを紹介したい。 記事全文>>

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社員のよくある不正を未然に防ぐための対策
『実録!トラブルシューティング』第68回

7月 11日 2019年 経済

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東洋ビジネスサービス

1977年よりタイを拠点として、日本の政府機関の後方支援に携わる。現在は民間企業への支援も展開、日本とタイの懸け橋として両国の発展に貢献することを使命としている。

今回は、最近特にご相談が増えてきたお金の取り扱いに関するトラブルの事例とその対策についてご紹介します。

まずは事例①です。

タイで店舗展開を広げている日系企業のお客様の事例です。店舗のレジが毎日の集計時に計算が合わないことが多くありました。従業員Aから、同僚の従業員Bが現金を盗んでいるとの社内通報があり犯人の目星はついたのですが、レジには監視カメラも設置されておらず犯行時の物的証拠はありません。結局おとがめなしとなりました。 記事全文>>

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効果ない韓国への経済制裁 日本は振り上げた拳をどう下ろすのか
『山田厚史の地球は丸くない』第142回

7月 05日 2019年 経済

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

日本が韓国に貿易戦争を仕掛けた、と見られても仕方がない。政府は4日から韓国に輸出する半導体などの素材3品目に厳格な輸出手続きを課した。3品目は化学品で、電子部品などハイテク機器に必要な素材である。この措置で輸出手続きに約3カ月かかり、韓国の電子産業への影響は避けられない。日韓でこじれた「徴用工問題」で日本側が発動した事実上の制裁措置だ。政治対立を貿易に絡めたことに「自由貿易に逆行する」という批判が海外からも上がっている。 記事全文>>

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