山田厚史(やまだ・あつし)
ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。
中国人がフグを食べるようになったら、どんなことが起こるだろう? 憂慮と期待が、国内のフグ業者に広がっている。
9月から中国政府がフグの流通・販売を解禁した。正確に言うと「再開した」。中国では1990年まで、勝手にフグを食べたり売ったりすることができた。ところが食べて死ぬ人が後を絶たず、国家は禁止した。「フグは危ない。売るな食べるな」だった。そんなお役所行政を「フグを食べたい」という人々の食欲が押し切ったのである。
記事全文>>